“小さいけどカリッカリ”な4コアPC――「HP Pavilion Desktop PC v7380jp/CT」24インチワイド液晶とセットで試す(3/3 ページ)

» 2008年04月08日 11時35分 公開
[小川夏樹,ITmedia]
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動画の再生から編集まで、重宝する24インチワイド液晶

「HP w2408h Vivid Color 24インチワイド液晶モニタ」

 今回は、購入時に選択可能なWUXGA(1920×1200ドット)対応の24インチワイド液晶ディスプレイ「HP w2408h Vivid Color 24インチワイド液晶モニタ」もセットで使ってみた。たった1万9950円の上乗せで、本体と同時購入できる点は見逃せない。

 この液晶ディスプレイは、同社がVivid Color BrightViewと呼ぶ、広色域(NTSC比約92%)の光沢パネルを採用。主なスペックは、最大輝度が400カンデラ/平方メートル、コントラスト比が2000:1、応答速度5ms、視野角が水平/垂直ともに160度となっている。TN系の液晶パネルを用いているため、視野角は広くないものの、名前の通りビビッドで見栄えのする表示ができ、コストパフォーマンスは良好だ。

 スタンドはチルト角度の調整が可能な一方、スイベルはできないが、液晶パネルを横に90度回転できるので縦長の広大なデスクトップ画面が利用できる。例えば、縦長のWebページや書類、スプレッドシートなどをスクロールなしで表示させたり、縦位置で撮影したデジタルカメラの写真を大きく表示する場合に有効だ。

 映像入力にHDMIとアナログRGBの2系統を備えている点もうれしい。内蔵ステレオスピーカーは出力2ワット+2ワットと簡易的なものだが、HDMI経由、アナログ入力経由のどちらからも音声出力が可能だ。ほかにも、USB 2.0ハブ機能で4台のUSB機器を接続できるなど、v7380jp/CTと組み合わせることで、使い勝手をさらに広げることができる液晶ディスプレイと言える。

WUXGAの縦位置表示は圧巻だ(写真=左)。主要なコネクタは背面に集中している(写真=中央)。2基のUSB 2.0ポートは左側面に配置されており、手軽にアクセスできる(写真=右)

 ちなみに、評価機のグラフィックスカードはHDMI出力が可能なので、接続はHDMIケーブル1本で済む。これにより、Blu-ray DiscとHD DVDの読み込みに対応したDVDスーパーマルチドライブを生かしたハイビジョンコンテンツの再生に加えて、動画編集やフォトレタッチについても広大なデスクトップが利用できるので、実に快適な作業が可能になる。購入時には、このワイド液晶ディスプレイを選択することをおすすめしたい。

クアッドコアならエンコードが3倍速い!?

Windowsエクスペリエンスインデックスのスコア

 さて、ここからは評価機のパフォーマンスに迫っていきたい。おさらいだが、CPUはKentsfield世代のCore 2 Quad Q6600、メモリはPC2-6400の4Gバイト、HDDは750Gバイト/7200rpm、光学ドライブはBlu-ray/HD DVD読み込み対応のDVDスーパーマルチドライブ、グラフィックスカードはNVIDIA GeForce 8500GT(256Mバイトメモリ)、OSはWindows Vista Ultimate(32ビット版)と、ほぼフル装備に近いスペックだ。

 さすがにこの装備であれば、Windows Vista Ultimateがサクサク動き、まったく不満は感じない。Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアを見ても、プロセッサで最高点の「5.9」が得られたのをはじめ、最低でも「5.2」と高水準をキープしている。

 また、PC USERでおなじみのベンチマークテストプログラムであるPCMark05、3DMark06(1280×1024ドット)、FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3も走らせてみたが、結果はグラフの通りで、家庭用のメインマシンとして十分すぎるほどのパフォーマンスだ。ただ、これらはシングルスレッドが多いベンチマークテストなので、クアッドコアのメリットが十分に生きてこない。

左からPCMark05、3DMark06(1280×800ドット)、FFベンチのテスト結果

 そこで、今回はWindows Mediaエンコーダ9のAdvanced ProfileでVC-1へのエンコードにかかる時間を計測した。レジストリの変更によって、エンコード時に1スレッド処理、2スレッド処理、4スレッド処理になるように設定し、それぞれエンコードにかかる時間を計測している。

VC-1エンコードテストの結果

 用意したのは24分程度の動画ファイルだが、これをVC-1に変換するのに1スレッド処理では3時間強、2スレッドで2時間弱かかったのが、4スレッド処理では1時間ちょっとと大幅に短縮された。このテスト結果では、Core 2 Quadは1スレッド処理の約3倍、2スレッド処理の約2倍速いことになる

 VC-1へのエンコード処理は時間がかかることで有名だが、その処理をここまで短縮できることを考えると、クアッドコアCPUの魅力は筆者にとって非常に高い。もちろん、マルチスレッド処理が可能なアプリケーションを多様する人ほど、クアッドコアの恩恵は大きくなり、その必要性も増す。

省スペースとパフォーマンスを両立したい人に

 以上、v7380jp/CTをハイスペックな構成で試用してみたが、さすがに満足度が高く、省スペースとパフォーマンスがうまく両立できているのを実感できた。

 多くの人は「クアッドコアCPUなんてオーバースペックだ」と考えているかもしれないが、最近主流のハイビジョンビデオカメラで撮影した家族の映像や、デジタル一眼レフカメラで撮影した高画素の静止画などを高速に編集したいのであれば、クアッドコアCPUは実に効果的だ。さらに24インチワイド液晶ディスプレイと組み合わせることで、これらの作業がよりストレスなく行えるに違いない。

 同社直販サイトの「HP Directplus」で今回評価した構成を選ぶと、30万弱という高額になってしまうが、省スペースマシンでこの性能なら納得できる価格の範囲内と言える。しかも、2008年4月8日現在では200台限定の「クアッドコアキャンペーン プラチナモデル」として、評価機と同じ構成のモデルが23万円強で購入できるため、買い得感は非常に高い。

 最後に繰り返すが、省スペースながらクアッドコアCPUまで搭載できるv7000シリーズは、予算に応じたカスタマイズが可能で、それが最大の魅力だ。今回の評価機のように思い切ったカスタマイズをして自分らしさを演出してみるのも、直販PC購入の楽しみ方の1つと言えるだろう。

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