9時42分に、未来が呼んでいる――「WWDC 2008」直前リポートWWDC'08いよいよ開幕(3/3 ページ)

» 2008年06月09日 23時36分 公開
[林信行,ITmedia]
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Macの次期OS「Snow Leopard」にも言及する!?

 もっとも、WWDCはiPhoneだけのイベントではない。オープンとなった会場にも、「OS X iPhone」と並んで、もう1つ「OS X Leopard」という横断幕が掲げられている。PC用OSのMac OS X“Leopard”もWWDCの重要テーマの1つだ。

 昨年秋にリリースされたばかりの同OSには、64ビット対応など、まだまだポテンシャルが大きく、日の目を浴びていない機能も多い。今回のWWDCでは、そうした点にもスポットライトが当てられるはずだ。

 ちなみにアップルの慣例からして、次のOSリリースについて発表がある可能性も十分に高い。これまで同社は、2001年以降、毎年WWDCで未リリースの次期OSについて解説を行ってきた。

 1つのOSのリリース後は、必ず次のリリースをこのWWDCで発表していた。Leopardは、最初に発表したときは、機能にはいっさい触れずにただ名前だけの紹介だったが、それでも、まだ次のリリースがあるという予告のためだけでも次OSの存在を明かすことには意味がある。Macの開発者会議ではなく、iPhoneの開発者会議という印象を与えかねない今回のWWDCでは特にそうだろう。

 そう考えると、次期OS「v10.6」についても、機能の詳細はともかく、OSの名前やおおまかなリリース時期などの発表は期待できるだろう。ちなみにインターネットに飛び交うウワサでは、次期OSのコード名は「Snow Leopard(雪豹)」になるという声も聞こえてくる。

 このほか、OSと直接関係するものではないが、これまでアップルの製品の中で、おそらく最も進化の遅かった製品である「.Mac」もついに進化すると言われている。

 高い年間利用料の割には、サーバーも遅く、サービスもほかのIT系企業の同類サービスに比べて遅れていた「.mac」について、アップルのスティーブ・ジョブズCEOは、昨年行われた「All Things Digital」という会議で「我々もなんとかしなければならないと思っている」と語っている。

 新サービスは「Mobile Me」と呼ばれるというウワサだ。昨年秋以降の動きを見ると、Macの遠隔操作やシステム環境の同期など、Mac上の情報をサーバー上に登録して、いつでもどこでも自分の作業環境や作業データにアクセスできるようにするサービスになるのではないか、という印象を受ける。

新しいハードウェアの発表はあるのか?

 さて、次期OSの発表にあわせて、新しいハードウェアの発表もあるのかどうか。

 iSight内蔵型のApple Cinema Displayは、ここ数年ウワサになり続けている商品で、特に多くの開発者が同ディスプレイを使っていることから、WWDCでの発表が期待されている。

 一方、Montevina世代(Centrino 2)の新しいMacBook Proは、CPUの完成が遅れて今月中に出荷ができなくなったと言われている。それでも発表だけはWWDCで行われるかもしれない。またごく一部では、MacBook Airがマルチタッチの操作を備えたのを受け、今度こそタッチパネル型のMacが出てくるのではないか、というウワサも上がっている。

 いずれにしてもiPhone関連の大きな発表の印象を薄めず、それでいてMacのビジネスにも勢いを感じさせるには、どのような発表を行ったらいいかは、アップルの首脳陣も頭を悩ませているはずだ。

 なお、今回のWWDC開催に先立って、アップルは2人の重役の昇進を発表した。「Time Machine」や「iPhone SDK」の発表などでもアップルの顔を務めたScott Forstall氏は、スティーブ・ジョブズCEOに次ぐ、名プレゼンターとして頭角を現してきた人物だが、彼は今回iPhoneソフトウェア担当の上級副社長に就任した。今回のWWDC基調講演でも、ジョブズ氏の補佐として登壇する予定だ。

 一方、同じタイミングでアップルのハードウェアエンジニアリング担当の上級副社長に就任したBob Mansfield氏は、これまであまり露出がなかった人物。アップルがこのような新体制に入るときには、人が入れ替わる時期でもあり、前任者らが置き土産的に大きな発表を用意していることも多い。今回のWWDCではその点からも基調講演の内容が注目される。

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