米AppleのCEO、スティーブ・ジョブズ氏は6月9日(現地時間)、年次開発者会議Worldwide Developers Conference(WWDC)2008の基調講演で、3Gネットワークに対応したiPhone、その名も「iPhone 3G」を発表した。日本を含む世界の22カ国で7月11日に発売予定だが、日本での価格や料金プランなどの詳細条件は後日発表する。
※初出時に、タイトルおよび本文に「販売はソフトバンクショップで行う」との記述がありましたが、これはアップルのミスにより「誤ってアップルストアに掲載された正確ではない情報」でした。現時点では、詳細はまだ確定しておらず、販売店や価格、料金プランなどの条件は、後日あらためて発表するとのことです。読者の皆様には、記述の変更により混乱を招き、ご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
新しいiPhone 3Gは、マルチタッチに対応した3.5インチのタッチパネルディスプレイやIEEE802.11b/g対応の無線LAN、Bluetooth 2.0+EDR、200万画素カメラ、加速度センサー、環境光センサー、近接センサーといったiPhoneのスペックを継承。さらに、HSDPAネットワークに対応し、A-GPSや公衆無線LAN、携帯電話基地局からの位置情報取得機能などを備えた。HSDPAのカテゴリーは明らかにされていないが、ソフトバンクモバイルのネットワークでは下り最大3.6Mbpsで利用できると思われる。
内蔵メモリの容量は16Gバイトと8Gバイトの2種類を用意。背面のボディカラーは、16Gバイト版ではブラックとホワイトから選べ、8Gバイト版はブラックのみとなる。外形寸法は62.1(幅)×115.5(長さ)×12.3(厚さ)ミリで、重量は約133グラム。初代iPhoneは重量約135グラム、61(幅)×115(長さ)×11.6(厚さ)ミリだったので、サイズはほぼそのままで(若干厚くなって)、HSDPAに対応したことになる。米国での販売価格は、オペレーターとの2年契約時で16Gバイト版が299ドル、8Gバイト版は199ドル。
もちろんiPhone 2.0からの新機能である、サードパーティ製のアプリケーションソフトがダウンロード可能なApp Storeに対応。10Mバイト未満のアプリケーションであれば、携帯電話のネットワーク経由でもダウンロードできる(10Mバイトを超えるものは無線LANもしくはiTunes経由で転送する)。iPhone同士でアプリを転送することも可能だという。またMicrosoft Exchange ActiveSyncをサポートし、リモートワイプなどのセキュリティ機能も備え、要望の高かったエンタープライズ利用も可能になった。
ソフトバンクモバイルの孫正義社長はニュースリリースで「iPhoneを販売することは、インターネットと携帯の融合を革新的に進めるアップルとソフトバンクモバイルのビジョンが一致することであり、胸が躍る思いです。世界中で熱狂的に受け入れられているiPhoneは、日本のお客様にも必ずご満足していただけると確信しています」とコメントした。
なおiPhoneやiPod touchのメールやカレンダー、連絡先を常にPCやMacと同期しておける新サービス「MobileMe」も同時に発表されている。MobileMeでは、すべてのメール、連絡先、カレンダーをセキュリティ保護されたネットワーク上のサーバに保存し、データをiPhoneやiPod touch、Mac、PCにプッシュ配信する。明示的に接続・同期をすることなく、すべてのデバイスで同じデータが共有可能だ。このサービスは年額9800円で利用でき、20Gバイトのストレージを年額5800円、40Gバイトのストレージを年額9800円で追加することも可能だ。
名称 | iPhone 3G |
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サイズ | 115.5×62.1×12.3ミリ |
重さ | 約133グラム |
連続待受時間 | 最大350時間 |
連続通話時間 | 3G:約300分、GSM:約600分 |
外部メモリ | − |
アウトカメラ | 200万画素CMOS |
インカメラ | − |
メインディスプレイ | 320×480ピクセル、3.5インチTFT |
対応ネットワーク | UMTS/HSDPA(850、1900、2100 MHz) GSM/EDGE(850、900、1800、1900 MHz) IEEE802.11b/g Bluetooth 2.0 + EDR |
ボディカラー | ブラック(16GB/8GB)、ホワイト(16GB) |
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