Intelが華々しくAtom搭載Netbookをお披露目した一方、VIA TechnologiesのブースにはC7-M搭載のミニノートPCやUMPCが大量に並び、Intelへの対抗意識がうかがえた。また、VIAはCOMPUTEX TAIPEI 2008が開催される直前の5月29日に開発コード名“Isaiah”で呼ばれていた次期CPUを「Nano」として発表。すでにOEMメーカーが利用可能な状態で、搭載システムは2008年第3四半期に発売されるという。
同社のCPUはこれまでインオーダー型のマイクロアーキテクチャだったが、Nanoはアイトオブオーダー型スーパースカラーとなり、HD映像の再生や3Dグラフィックスのパフォーマンスも大幅に向上するとしている。UMPC向けのラインアップは、U2400(1.3GHz/TDP 8ワット)、U2500(1.2GHz/TDP 6.8ワット)、U2300(1.0GHz/TDP 5ワット)の3つが用意され、2次キャッシュは1Mバイト、FSBは800MHz、アイドル時の消費電力は100ミリワットといったスペックだ。
同社のブースではNano搭載ノートPCが動作している様子は見られなかったが、CPUにNano、チップセットにVIA VX800、GPUにS3 Chrome 440 ULPを採用した「Trinity」プラットフォームの開発用Mini-ITXマザーボードが展示され、注目を集めていた。ブースのスタッフにNanoのメリットを聞いたところ、「NanoはC7とピンコンパチなので各メーカーはスムーズに新CPUへ移行できるうえ、パフォーマンスもAtomには負けない」との強気な答えが返ってきた。
最後に、同社ブースに展示されていたC7-M搭載機をまとめて紹介する。この中では、中国TongfangのミニノートPC「Imini S1」がNanoへの移行を明らかにしている。そのほかのモデルがNano搭載機としてモデルチェンジするかどうかは不明だ。
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