“プチぜいたく”を味わえるミドルレンジノートPC――デル「Studio 15」選べる天面カラーは全8色(2/2 ページ)

» 2008年08月14日 10時10分 公開
[兼子忍,ITmedia]
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従来機と同じインテルプラットフォームを採用

本体底面のカバーを外すと主要なパーツにアクセスできる。ACアダプタのサイズ(90ワット)は61(幅)×154(奥行き)×34(高さ)ミリ、重量は約480グラムと大柄だ。なお、電源ケーブルは2ピンタイプを採用する

 本機はメインストリームだったInspiron 1520の後継機ということもあり、システムには最新のCentrino 2プラットフォームではなく、Intel GM965 Expressを採用する(BTOでGPUにATI Mobility Radeon HD 3450を選ぶと、Intel PM965 Expressになる)。

 CPUはCore 2 Duo T9300(2.5GHz/2次キャッシュ6Mバイト)を筆頭に、同T8300(2.4GHz/2次キャッシュ3Mバイト)/同T8100(2.1GHz/2次キャッシュ3Mバイト)、そしてCeleron 550(2.0GHz)が用意されている。DDR2-667対応のメモリは最大4Gバイトまで、HDDは320G/250G/160G/120Gバイトでいずれも5400rpmとなる。

 光学ドライブはDVD+R DL対応のDVDスーパーマルチドライブか、Blu-ray Discの読み出しに対応したBD-ROMドライブ(Blu-ray Discへの書き込みは不可)を選択可能だ。BD-ROMドライブを選ぶためにはCPUがCore 2 Duo以上、GPUの選択が必須となる。加えて、DVDスーパーマルチドライブからBD-ROMの差額は4万7250円と高額になるので注意したい。無線LANはIEEE802.11a/g/n/かIEEE802.11b/gから選べ、Bluetooth Ver.2.0+EDRの追加(2100円)も行なえる。OSの選択肢はWindows Vistaのみで、Ultimate/Home Premium/Home Basicの32ビット版(Service Pack 1適用済み)となる。

 Studioシリーズ共通の仕様になるが、本体底面の大型カバーを取り外すと(メーカーの保証対象外となるが)、主要なパーツにアクセスが可能だ。カバーを開けると2基のメモリスロットや、マウント金具で固定された2.5インチHDDにアクセスできる。なお、メモリは容量にかかわらずデュアルチャネルで実装されるので、スロットに空きはない。装着済みメモリを無駄にしないためにも、購入時には予算の範囲で最大容量を選択するのがお勧めだ。HDDは4本のネジを外せば取り出せる。ただし本体とHDDは短いリボンケーブルで接続されており、ケーブルを切断しないよう注意したい。

 起動中の騒音については、アイドル中は背面左側の排気口からファンノイズが聞こえることはなかったが、3DMark06の計測中などシステムに負荷をかけると、やや大きめの風切り音がはっきりと聞こえた。加えて、底面から吸気する仕様のため、設置場所は気を配りたいところだ。発熱も、通常の利用では顕著に熱を感じることはなかったものの、高負荷状態を続けると、左パームレストで40度を超える部分があった。

手堅いパフォーマンスを発揮

 ベンチマークテストは、PCMark05、3DMark06、Final Fantasy XI オフィシャルベンチマークソフト(以下、FFベンチ)の3本を実施した。また、Windows Vistaが搭載するWindowsエクスペリエンスインデックスの結果もあわせて掲載している。ちなみに、評価機の構成はCPUがCore 2 Duo T8100(2.1GHz)、メモリが1Gバイト(512Mバイト×2)、HDDが160Gバイト、GPUがATI Mobility Radeon HD 3450(グラフィックスメモリは256Mバイト)、OSはWindows Vista Home Premium(SP1)だ。

 Windowsエクスペリエンスインデックスでは、最低スコアがグラフィックス/ゲーム用グラフィックスの4.0、最高スコアがCPUの5.5と、まとまりのよさを感じさせる結果となった。苦手分野を持たないことから、Windows Vistaを快適に扱える1台であると判断できる。

 PCMark05では、PCMark Scoreが4985と好成績を納めた。3DMark06の結果はフルスクリーンの1440×900ドットで1582と高くはないが、チップセット内蔵のグラフィックス機能に比べれば満足できる値だ。FFベンチでは低解像度モードで7085、高解像度モードは4161をマークしたので、古めのゲームで解像度や画面効果を割り切れば、それなりにプレイすることは可能だろう。

評価機のWindowsエクスペリエンスインデックス画面(写真=左)とGPU-Z 0.2.6の画面(写真=右)

左からPCMark05、3DMark06(1440×900ドット)、FFベンチのスコア

性能にもスタイルにも妥協したくない人にお勧め

 価格は、Core 2 Duo T8100を搭載したプレミアムパッケージでも10万円を切っており、最小構成ならば8万円台、評価機の構成でも13万円台で収まる。随時開催されているキャンペーンや割引を適用するれば、さらにお手ごろ価格で本機を入手できるだろう。

 ベンチマークテストの結果から分かるように、本機の基本性能は不満がないレベルに達しており、コストパフォーマンスは優秀だ。自由に選べる天面カラーやタッチセンサ、スロットインドライブによる使いやすさの向上など、性能面以外の魅力も従来機から増している。少し予算を奮発してでも高い満足感が得られる1台を購入したいという人なら、欠かさずチェックしてほしい製品だ。

 なお、PC USERでは本機のAMDプラットフォーム版である「Studio 1536」のレビューもお届けする予定だ。楽しみにしてほしい。

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