デモ主体のIntel in Akiba 2008 Winterだったが、会場のフロントエリアを使ったミニセッションは行われた。梶原氏がマイクを握り、Core i7のパフォーマンスの高さと、2010年までのロードマップを解説している。
セッションの中盤に公開された、Core i7 Extreme Edition 965とCore 2 Extreme QX9770搭載マシンによるベンチマーク結果では、動画編集やゲームなどのあらゆる処理において、Core i7 Extreme Edition 965が高い処理性能を持つことを示していた。梶原氏は「同じクアッドコアでもCore i7の性能は非常に高いです。今インテルのクアッドコアを買われるなら、Core 2 QuadよりもCore i7です」と明言している。
また、現在Core i7を購入する利点について、こうも語っている。「Core i7から導入されたLGA1366ソケットは、2010年まではハイエンドマシン向けに採用する予定です。早くて2009年末には製造プロセス32ナノメートルのCPUを投入したいと考えておりますが、そうした新しいモデルにも今ある環境が使えるので、今X58マザーを購入すれば長く使えて狙い目なのです」
ちなみに、ワンチップ構成を採用する新しいアーキテクチャについては、2009年中をめどにメインストリーム向けに投入する予定という。


Core 2 Extreme QX9770と比較したベンチマーク結果。あらゆる処理でCore i7 Extreme Edition 965が優位に立っている(写真=左/中央)。インテル製デスクトップ向けCPUのロードマップ(写真=右)なお、当日は“神様”こと、インテルの天野氏がサプライズで登壇する予定もあったが、実現には至らなかった。夕方になって秋葉原を訪れた天野氏は「いや、申し訳ありません。プレゼン内容があまりに過激だったので、上のチェックが必要だろうということになりました。明日(12月14日)はしっかりお話ししようと思います」と、正直な理由を語った。
その“過激な内容”については「Atomや他社のGPGPUに対して、思い切り持論を述べようと思っています。とにかく、Atomをメインにするのはちょっと待てと。NetbookなどのAtom搭載マシンが売れていることはいいことですが、それで“PCって遅い”と感じている人たちに、“違うんだよ”と言いたいんですよ」という。梶原氏の語る内容と重なる部分も多い。このイベントには「売れすぎたAtomへの対抗」という裏テーマが隠されているのかも。
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