Intelは、COMPUTEX TAIPEI 2009の3日目となる6月4日にMID向けプラットフォームを紹介する「Intel UltraMobilty Event」を行った。会場に設けられたShowCaseでは、Menlowプラットフォームの後継に予定されている「MooresTown」を搭載したMIDが3台展示されていた。
これらの展示品は開発途上のエンジニアリングサンプル(しかも、かなり早期段階にある)だが、実際に動作するだけでなく、来場者が手にして操作することができた。
展示されていたMIDを開発しているメーカーは日本のユーザーになじみのない企業がほとんどで、今回展示されていたモデルがそのまま日本で販売される可能性は低いと思われるが、2010年に登場するといわれている“MooresTown”搭載デバイスを予測する1つの材料となるだろう。この記事では、ShowCaseで展示されていたMooresTown搭載デバイスを画像を中心に紹介する。

Inventecが展示していた「X3」を手にすると、そのサイズはPSPよりやや大きく感じた(写真=左)。展示されていたサンプル機材で表示したデスクトップ画面。X3はOSにMoblin 2.0を導入する予定だ(写真=右)Quantaの「PalmMID」は、X3よりやや小ぶりのボディで、データストレージに8Gバイト、もしくは16GバイトのSSDを採用する。Quantaの情報ではWiMAXとWiFi、Bluetooth、GPSをワンモジュールにした「Intel Evans Peak」を搭載することになっているが、その一方で同じ資料には、WiFiとBluetoothのコントローラをワンチップにした「Marvel 8688」(正しくは88W8086か)とRoyaltekのGPSモジュールも搭載すると記載されていた。
Elektrobitが展示していたMIDのリファレンスデバイスは、本体サイズが135(幅)×72(奥行き)×14.5(厚さ)ミリ、液晶ディスプレイのサイズは3.98型。ただし、重さとバッテリー駆動時間は(開発中なので明らかにできない)とのことだ。無線接続ではWiFiと3GによるワイヤレスWANに対応する予定だ。

OSはMoblin 2.0を導入している。Elektrobitが開発したオリジナルUIを載せていて、画面下のタスクバーに並ぶアイコンで使いたい機能をすぐに呼び出せるほか、左端のアイコンでデスクトップ画面を切り替えることも可能だ。この画面のデスクトップに並ぶ“顔”アイコンを選択すると、選んだユーザーに連絡する方法を選べる(画面=左)。Menu画面で表示されたアプリケーションアイコン(写真=右)
MSIの“薄っ!”ノートPC「X-Slimシリーズ」、CULVやWiMAX内蔵モデル登場に期待
家でも外でもどちらでも──多様化したニーズのすき間を埋める、GIGABYTEの「Booktop」
Acer、Android搭載PCを公開──今後、Netbookは「WindowsかAndroid」選択可能に
“薄型”ボディのEee PC新シリーズ「Eee PC Seashell」
連続再生は24時間じゃなくて24日間──“Tegra”採用モバイルノートを公開
ASUS、“薄く軽く、安価”なCULVノートPC「U Seires」公開
Qualcomm、“Smartbook”向け新チップセットを発表
FMV-LIFEBOOKやTOUGHBOOKなどMIDの新作がズラリ――Centrino Atomショウケース
「2008年のモバイルはMIDとNetbookとCentrino 2で」──インテル定例記者会見
袂を分かつインテルのモバイルアーキテクチャ
「MIDのOSはLinuxが最適」──チャンドラシーカ氏、AtomとMIDを語る
ARMからAtomへ――組み込み市場に賭けるIntel
Silverthorneはどこに行くのかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.