AtomでもフルHDがOKよ──“ION”搭載超小型ベアボーン「Valore ION 330」で遊ぶ(2/3 ページ)

» 2009年08月06日 10時30分 公開
[長畑利博(撮影:矢野渉),ITmedia]

CUDA対応アプリケーションも高速動作

PCMark Vantage Build 1.0.0
PCMarks 2724
Memories 2110
TV and Movies 1508
Gaming 3187
Music 3508
Communications 1732
Productivity 3656
HDD 24076

 Valore ION 330でベンチマークテストを行なって、デュアルコアのAtom 330とNVIDIA IONの特性を検証してみた。ベンチマークテストには「PCMark Vantage Build 1.0.0」を使ったほか、動画再生時のCPU負荷をDVD-Videoと1920×1080ドット/ビットレート2400KbpsのMPEG2-TSの再生で測定している。なお、再生ソフトはPureVideo HDに対応した動画再生支援機能を持つ「PowerDVD 9」を使用した。CPU負荷率はDVDの動画再生で28%前後、フルHD動画再生でほぼ35〜44%程度に収まっている。これならAtom 330でもフルHDコンテンツが問題なく再生できると考えていいだろう。

 次いで、CUDA対応アプリケーションを利用した動画圧縮テストも行なった。テストにはCUDA環境に対応したフリーのエンコード専用ソフト「MediaCoder 0.7.1.4482」を使用している。圧縮前のソースはCPU負荷率の測定で使ったフルHD動画を180秒にカットしたもので、これをH.264の同解像度/ビットレートベース4000Kbpsに圧縮している。ビットレート以外は標準設定のままだ。

 MediaCoderでは、動画圧縮処理をCPU側とGPU側で切り替えて行うことができるので、それぞれで処理にかかった時間を比較すると、Atomで圧縮処理を行った場合、終了まで2106秒必要としたのに対し、CUDAを利用した場合は742秒と約3分の1の時間で終了した。なお、MediaCoderでは、CPU処理とCUDA処理ではエンコード時に利用するエンジンが違うので、画質を比較すると完全な同条件とは言えないが、少なくとも、CUDA環境における処理速度は格段に速くなるのは間違いないといえる。

GPU-ZでIONプラットフォームのGPU情報を表示させた。GPUクロックは450MHzに設定されている(写真=左)。アイドル時のGPU温度は57度前後で推移している(写真=右)

こちらではCPU-ZでCPU情報を表示した。Atom 330はAtom 230を2個搭載した構成で、動作周波数はAtom 230と同じ1.6GHzとなっている(写真=左)。CPU-Zでマザーボード情報を表示させた。Valtore ION 330はASRockの製品を採用している(写真=右)

フルHD動画再生中のCPU負荷率は35〜44%前後に抑えられている(写真=左)。MediaCoderでフルHDをエンコード中のCPU負荷率。MediaCoderでは、フィルタ処理の一部をCPUで行なう設定になっているため、CPU負荷率は50%強ほどになっている。この状態で温度はほぼ64℃前後だった(写真=右)

MediaCoderのテスト結果で、左がGPUで処理した場合、右がCPUで処理した場合の時間だ。CUDAを有効にしたときに処理速度が格段に速くなるのが分かる

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