最後にGV-MVP/VSのポイントを整理しておこう。最大の魅力は、2万円を切る値ごろ感とロープロファイル対応のコンパクトサイズ、3波デジタル放送への対応、カット編集、CM自動カット、光ディスクへの書き出しなど、価格と機能のバランスがほどよく取れていることにある。しかも、予算とマシンの空きスロット(および空きUSBポート)に余裕があれば、複数同時使用による拡張が可能な、使いでのある1枚でもある。
視聴・録画ソフトであるmAgicTV Digitalの使い勝手に関して、細かい点で不満を挙げたものの、同社のWebサイトではこまめに機能追加のアップデータが提供されており、今後の向上の余地はちゃんと残されている。オプションのリモコン「GV-RCKIT3」を使えば、家電に近い感覚での操作も可能だ。
そもそも、2008年春にPC向けデジタル放送対応テレビチューナーカードの単体販売が解禁されてから1年以上がたち、機能面での物足りなさが目立った初期の製品群からはぐんと進化した。初期の製品ではやれることが少なく、不満を募らせたユーザーも、これなら使ってみたいと思うのではないだろうか。
本体のコンパクトさや消費電力の低さを生かして、可能な限り小さく静かなテレパソを目指すもよし、8チャンネル同時録画にチャレンジするもよし。PCでデジタル放送の視聴・録画を行いたい幅広いユーザー層に受け入れられるだけの実力があるテレビチューナーカードだ。
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