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» 2009年08月28日 00時49分 公開

これは便利! 「Snow Leopard」を実際に使って感じた新機能“トップ20”Snow Leopardのここに注目(3/4 ページ)

[林信行,ITmedia]

11位――アプリケーションを隠すと、しまった書類も隠れる

 アプリケーションの切り替えから、ウィンドウ単位での切り替え、画面いっぱいに広がっていた書類をしまったり、取り出したりと、いろいろと便利なドック機能だが、1つ問題があるとすれば、すぐに項目がいっぱいになってアイコン1つ1つの表示が小さくなってしまうことだ。

 Leopardから新たにスタック機能が追加されたり、Snow Leopardでそのスタックのグリッド表示でスクロールが可能になったり(これによってスタック内のすべての項目がドックからアクセスできるようになった)と進化はしているものの、個人的に一番ツボにハマったのが、この仕様変更がアプリケーションを隠すとドックにしまっていたそのアプリケーションのウィンドウも一時的に非表示になる、という点だ。

 例えばテキストエディットでたくさん書類ウィンドウを開き、画面がごちゃごちゃしてきたので、作業中以外の書類をすべてドックにしまった(最小化した)とする。するとウィンドウの数だけドックの項目が増えてしまう。ここで、一度、テキストエディットの作業を中断して、QuickTime Xで画面収録を始めるとしよう。

 テキストエディットで進行中の仕事は見せたくないので、「テキストエディットを隠す」あるいはQuickTime Xから「ほかを隠す」操作を行うと、テキストエディットの表示中のウィンドウが非表示になるだけでなく、ドックにしまわれていたテキストエディットのウィンドウも非表示になるのだ。

隠す前(画面=左)と隠した後(画面=右)

 ちなみに、これも肝心なことだが、そのドック内の項目が非表示になる瞬間のアニメーションも期待を裏切らず、魅了する動きになっていて、前の記事で書いたOSが「楽しい」ことの重要さを再認識させてくれる。

 なお、特に表立ってうたってはいないが、アップルはSnow Leopardでドックにしまったウィンドウの意味合いを、かなりいろいろ再検討したように思う。別記事でも紹介しているが、新しいエクスポゼ機能でも、画面の下3分の1のあたりに1本線が表示され、その下にしまっていたウィンドウが表示されるようになった(これまでのエクスポゼでは、しまっているウィンドウは表示されなかった)。

「Snow Leopard」を実際に使って感じた新機能“トップ20”(5)
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12位――ウィンドウ分割が可能な新ターミナル

 最近、Mac OS XをUNIX環境として活用するソフトウェアエンジニアが増えてきた。そんな人たちにきっと役立つのは、新しくなったターミナル機能だ。筆者自身はちょっとしたスクリプトを書いたりするくらいしかしないのだが、それでもうれしいのがウィンドウの分割機能だろう。新しくなったターミナルのウィンドウの右上にあるアイコンをクリックすると、画面が上下に分割して、個別にスクロールできるようになる。

 例えば数分前に入力したパス名をコピー&ペースとして... といったことがしたい時、この機能が非常に役に立つ。

13位――スクリプト切り替え

 Mac OS Xでは、日本語入力モードと欧文などの半角アルファベッド入力の切り替えは「英数」キー、「かな」キーで行うのが基本だ。だが、例えばそれ以外に第3、第4の言語を入れている場合は、コマンド+スペースを押して切り替えることになる。

 これまではメニューバー右上の「入力」メニューのアイコンを見て、今どの言語が選ばれているかを確認していたが、Snow Leopardでは、新たに画面の中央に半透明のスクリプト選択パレットがオーバーレイ表示されるようになり、より少ない視線移動で入力言語を切り替えることができる。

 もちろん、これをわずらわしいと思う人、もっとすばやく言語を切り替えたい人は、オーバーレイ表示が出るのを待たずにコマンド+スペースから指を離して、切り替えることも可能だ。

 ただ、その際に指をコマンドキーの上に残したままだと、切り替えが起こらずにオーバーレイ表示が出てしまうのは、ちょっと残念なところ。ぜひ次期アップデートで修正してほしい点の1つだ(旧Mac OS時代からMacを使っていて、コマンド+スペースで英字/日本語入力を切り替えている人は、この部分がネックで使いづらいと感じるかもしれない)。

14位――日付と時刻

 日付と時刻の設定も地味に改良されている。ちょっとうれしいのはメニューバーの時計の左横に日付を表示できるようになったこと。もう1つ未来に向けて期待してしまうのが、時間帯の設定画面だ。iPhoneのOSには、GPSや無線LANを使って、現在地を特定するCore Locationというエンジンがあり、これによって位置情報を絡めた革新的なおもしろいアプリケーションが次々と登場している。

 実はこのCore LocationがMacでもSnow Leopardから本格的に使われ始めている。その活用第1弾が「日付と時刻」設定の時間帯で、「現在の位置情報に基づいて、時間帯を自動的に設定」するという機能だ。まだ試せていないが、この設定をオンにしたまま海外にいけば、自動的に時計が訪問先の国の時間に切り替わるはずだ。

 今後、このCore LocationがGoogle Earthや地図サービスなどとも連動し始めればさらにおもしろいことになるだろう。

15位――Finder/ドックの細かな見た目のブラシュアップ

 Mac OS X Leopardも、十分見栄えのするOSだったが、Snow Leopardは、そんなLeopardでも「まだ、ここの見た目がブラシュアップできたんだ」と改めて気づかせてくれるOSだ。

 例えば「画面共有」好きの筆者がすぐに気がついて喜んだのが、Finderのサイドバーで「共有」マシンを選択したときに表示される「画面を共有」「別名で接続」のボタン。これまではメタル表示で、検索機能のツールバーとあまり区別がつかなかったが、今回は、ややダークな色調にして区別がつきやすくなっている。

 同様にドックを右クリックした時に表示されるコンテクストメニューも半透明のダークな色調のものに代わり、あまり使わない機能は「オプション」としてひとまとめになった。こんな細かなところにまで目が行き届いている、と感じさせる変更だ。

Finderで「共有」マシンを選択すると表示される「画面を共有」「別名で接続」のボタン(画面=左)や、ドックを右クリックしたときのコンテクストメニュー(画面=右)にも細かい改良が見られる

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