デルは、1月7日(現地時間)に2010 CESの会場から離れたホテルで、プレスセッションを行った。すでに報道されている「Android搭載タブレット」が2010 CESで披露されると注目されていたが、プレスカンファレンスでは、Android搭載スマートフォンのパートですこし言及しただけだった。
ここでは、PCのテーマとして多くの時間をかけて紹介された、Alienwareの“意外な”小型ノートPCを紹介する。

朝早い、しかも会場から遠く離れたホテルで行われたプレスセッションにもかかわらず、多くの報道陣が集まった。筆者を含めてトラフィックアクシデントに巻き込まれた多数の遅刻者は、メイン会場に入ることができず、別室のディスプレイで、Android SmartphoneとAmdrid Tabletの姿を見ることになったAlienwareブランドのPCというと、極限までパフォーマンスを追及したシステム構成と、見るものを威嚇する強烈なデザインが特徴といえる。それゆえ、ボディサイズも「Alienwareだから許されるよね」というほどに巨大なモデルがほとんどだ。
しかし、プレスセッションで登場した「Alienware M11x」は、11型ワイド液晶ディスプレイを搭載した、見かけはやや厚めの2キロ超級ノートPCに近い、従来のAlienwareブランドノートPCと比べれば、大変コンパクトなサイズに納まっている。
具体的な仕様はほとんど明かされなかったが、低消費電力のCPUとディスクリートGPUのGeForce GT 335Mを組み合わせたプラットフォームを採用するという。外見を見て確認できた本体インタフェースは、IEEE1394、HDMI、DisplayPort、アナログRGB出力、マルチメディアカードリーダー(アイコンを見る限り、MMC、SDメモリーカード、メモリースティック、メモリースティックPROが利用できる)、USBが2基、マイク端子に2つのヘッドフォン端子という組み合わせだ。
コンパクトになったAlienware M11xだが、せり出した前面の両脇に輝くLEDやバックライトを組み込んだキーボードなど、従来のAlienwareテイストのデザインは残っている。
デルは、Alienware M11xユーザーの一例として「ゲーム開発を学んでいる学生がキャンパスで使うこと」も想定している。このセッションとは関係ないが、SIGGRAPH Asia 2009で行われたNVIDIAのプレスセッションで、CUDAの普及に必要なものという質問に答えたNVIDIA フェローのディビット・カーク氏が「GPUコンピューティングの開発はまったく新しい世界だ。この新しいプログラムに対応できる環境と人材を育てなければならない。新しい世代の人材を育成するために、NVIDIAは、CUDAの解説書執筆活動や、大学のカリキュラムなどを支援している」と述べたことと関係があるのかもしれない。
このことについて、デルはプレスセッションで言及しなかったが、GeForce GT 335Mを搭載した携帯可能なAlienware M11xの利用目的として適切なものの1つであるといえるだろう。
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