Intelは、CeBIT 2010の3日目となる3月4日に、コンシューマー向け製品に関する説明会を行った。2010年に登場したWestmere世代のCPUや対応プラットフォーム、最新のPine Trailプラットフォームを欧州の関係者にアピールするとともに、これから登場する6コア内蔵CPUの「Gulftown」、Pine View-DベースのStorage Platformなど、投入を予定している開発中のモデルを、ライブデモを交えて紹介した。
自作PCユーザーにとって最も興味深いのが、まもなく登場するとうわさされている、“Gulftown”の紹介だろう。コンシューマー向けでは初めての6コア内蔵CPUとなるGulftownについて、カンファレンスでは、ウェハやダイ画像が紹介されたほか、最新版のCINEBENCH R11.5で、従来のクアッドコアCore i7と処理時間を競わせるデモが行われた。
ダイ画面を示したスライドには、構成トランジスタ数とダイサイズが記載されており、構成トランジスタ数は117億個、ダイサイズが248平方ミリとなっている。なお、Gulftownを動かしていたシステムのマザーボードにはASUSの「P6TD Deluxe」が採用されていた。CPUクーラーユニットは、Intelのリテールモデルに近い姿をしているが、説明スタッフによると、エンジニアリングサンプルで、製品版とは異なるということだ。
Gulftownに導入される機能の概要では、Hyper-Threading Technology対応で6コア12スレッドを同時に処理可能。Turbo Boost Technologyに対応し、SSE 4.1とSSE4.2をサポートする。CPUに統合されたメモリコントローラはトリプルチャネルでDDR3 1066MHzが利用できる。
Gulftownの話題が出たところで、現在開発が進む次世代アーキテクチャ採用CPU「Sandy Bridge」にも言及した。32ナノメートルプロセスルールを採用するCPU開発の「TOCK」フェーズになるSandy Bridgeは順調に作業が進んでいる。統合されるグラフィックスコアはWestmereの45ナノメートルプロセスルールからCPUコアと同じ32ナノメートルプロセスルールになる。
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