パフォーマンスを検証するため、各種ベンチマークテストを実施した。Windowsエクスペリエンスインデックスの結果は右の画面に示した通りだ。シングルコアAtom搭載のNetbookなどでは1点台の場合もあるが、さすがにデュアルコアAtomだけあって「3.3」と悪くないスコアとなっている。NVIDIA IONを搭載することから、グラフィックス関連のスコアもAtom搭載機としてはよい。
PCMark05のCPUスコアはシングルコアのCore 2 SoloやCeleronを搭載したCULVノートにも及ばないレベルだが、体感での使用感もそのくらいに感じる。Webブラウザを含め、アプリケーションの動作に若干モタつきを感じる場面も少なくない。デュアルコアといってもすべての処理で2つのコアがフルに動作するわけではないので仕方がないところだ。
一方、グラフィックス性能はインテル製チップセットの内蔵グラフィックス機能より高い。3DMark06やFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3のスコアを見ても、カジュアルゲームならばそこそこにはプレイできそうだ。
動作音はアイドル時も負荷時もほとんど変わらない。近い距離ならファンの動作音は聞こえるが、40センチくらい離れると静かな部屋でもほとんど気付かない程度だ。室温24度、暗騒音32デシベルの環境で、本体正面から20センチの距離で計測した騒音レベルは、システムへの負荷にかかわらず34デシベルだった。
消費電力をワットチェッカー(Watts Up? PRO)で計測したところ、アイドル時が20.8ワット、低負荷時が25.2ワット、高負荷時(PCMark05実行中のピーク電力)が32.4ワットだった。省スペースデスクトップPCとして、不満がない省電力設計といえる。
EB1501の標準価格は4万9800円となっており、5万円を切る。初代機のB202が登場したのは1年以上も前のことなので比較には適さないが、性能、機能ともに大幅に上昇しているので、買い得感は増している。
CPUに非力さを感じる場面がないわけではないが、省電力で静音性が高く、メールやWebブラウジング、動画観賞を楽しむ程度の用途なら十分な性能を持っており、DVDスーパーマルチドライブを装備するなど機能的にも不足がない。気軽にDVD-Videoやインターネットの動画コンテンツを楽しめる小型リビングPCが欲しいユーザーはもちろん、入門者にもおすすめできるNettopといえる。
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