放送の視聴・録画・番組の管理は、従来製品と同様に同社独自の「mAgicTV Digital」で行う。キーワードによる「自動おまかせ録画機能」、番組延長対応「番組追従録画機能」、録画番組の画質を補正する「Super Live Creationエンジン2」搭載、録画番組をLAN内のDLNA対応テレビや別のPCで視聴できる「DLNA準拠のDMS(Digital Media Server)機能」、録画番組をLAN DISK AVシリーズなどにコピーして共有できる「DTCP-IPによるダビング機能」などを設ける。
AVC録画した番組は、家庭用Blu-rayレコーダーと同様にBlu-rayメディアにも記録可能。HR15モードで最大65時間ぶん記録(2層Blu-rayメディアの場合)できるため、連続ドラマや複数のバラエティ番組を1枚にまとめて保存する──といったニーズを持つ層にも訴求できるとする。同じく、2TバイトのHDDを用いると2800時間以上録画できる。
なお、複数の製品を組み合わせることで最大8チューナー分認識する多チャンネル録画に対応。例えば、GV-MVP/XSWを4枚実装+2TバイトのHDDを用意することで、“約2週間(約2800時間分)、8チャンネルまるごと全録り”を可能とし、ハードウェアトランスコード非対応の「GV-MVP/VS」「GV-MVP/VZ」(レビュー「1万円台の自動CMカット対応3波デジタルチューナーカード――「GV-MVP/VS」を試す」参照)なども追加できる。“まるごとAVCで全録り”となるとPCの必要スペックはそれなりに高くなると思われるが、AVC録画用のハードウェアトランスコードチップを備えることもあり、同社テストによるとCore iシリーズ+Intel H57クラスのシステムであればそこそこ大丈夫だという。
AVC録画した番組の編集機能は、2010年8月予定のmAgicTVソフトウェア更新で実装する予定(無償の予定とする)。自動シーン判別機能を設けたCMカット編集などが行えるようになる。また、PC内蔵型以外(USB接続型など)の製品展開も計画中としている。
接続インタフェースはPCI Express x1。カードサイズは103.68(幅)×139(奥行き)ミリ。B-CASカードは通常のクレジットカードサイズのものを用い、製品に衛星・地上デジタル放送用B-CASカードが1枚付属する。対応OSは32/64ビット版Windows 7/32ビット版Vista(SP1以降)/32ビット版XP(SP2以降、SP3推奨)。GV-MVP/XSWの主な仕様は以下の通り。
GV-MVP/XSW | |
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受信可能チャンネル | 地上デジタル000〜999ch(CATVパススルー対応)、BSデジタル、110度CSデジタル放送方式 |
映像方式 | MPEG-2、MPEG-4 AVC/H.264 |
トランスコードチップ | 富士通セミコンダクタ「MB86H58」×2 |
音声形式 | MPEG-2 AAC |
アンテナ入力 | F型コネクタ×2(うち1つは、BS・110度CSアンテナ電源供給対応) |
管理可能ファイル数 | 最大1万ファイル(同時に管理できる録画ファイル数) |
付属ソフト | mAgicTV Digital |
最大連続録画時間 | 24時間 |
接続インタフェース | PCI Express x1(1スロット) |
B-CASカード | 通常サイズ(衛星・地上デジタル放送用B-CASカードが1枚付属) |
本体サイズ | 幅103.68(幅)×139(奥行き)ミリ(ロープロファイル非対応) |
重量 | 約100グラム |
電源 | +3.3ボルト・+12ボルト |
消費電流(最大) | +3.3ボルト:2アンペア・+12ボルト:0.5アンペア |
あわせて、“スカパー!HD録画”が行えるDTCP-IP対応HDDコーダー「RECBOX HVL-AVシリーズ」も投入する。ラインアップは1TバイトHDD、1.5TバイトHDD、2TバイトHDD搭載の3モデル。2010年6月中旬より順次発売する。価格は1TバイトモデルのHVL-AV1.0が2万6400円。
RECBOXシリーズは、DTCP-IPに対応する家庭用テレビやハイビジョンレコーダー、PC用地デジチューナー機器などと連携し、デジタル放送の録画番組をホームネットワーク内のテレビやPCなどで共有できるレコーダー機器。スカパー!HDのハイビジョン番組や東芝「レグザ」シリーズからの録画、同社製デジタル放送チューナーを搭載したPCからの番組ダビングなどに対応する。
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