約6万円のマルチタッチ対応ミニノートPC――「Eee PC T101MT」を攻略するNetbookの一歩先へ(2/3 ページ)

» 2010年08月04日 11時15分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
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マルチタッチ対応の回転式液晶ディスプレイを搭載

 液晶ディスプレイのサイズは10.1型ワイド、画面の表示解像度は1024×600ドットだ。2ポイントのマルチタッチ機能に対応したタッチスクリーンを搭載しており、液晶フレームに収納しているスタイラスペン、または指で画面に直接触れて軽快に操作できる。指2本でのマルチタッチ操作をサポートしており、拡大/縮小や回転、4方向のスクロールといった操作が可能だ。

 画面の表面は光沢仕上げで映り込みがやや気になり、タッチセンサーの影響で発色の鮮やかさに欠けるのは惜しい。T91MTでも同様の感想を持ったが、それよりは少しよく思える。視野角は上下方向が少し狭い。

 液晶のヒンジ部分は180度開き、さらに180度回転する2軸ヒンジ構造となっている。液晶を上にして折りたたんで、ピュアタブレットスタイルで利用することも可能だ。画面の表示方向は液晶フレームの左下にあるボタンの長押しで切り替えられる。ボタンを長押ししていると画面の表示方向を示すアイコンが表示され、向きが90度単位で順次切り替わっていくので、表示させたい方向になったときにボタンから手を離せばよい。

1024×600ドットの10.1型ワイド液晶ディスプレイを搭載する
液晶ディスプレイは、このように180度以上開く
液晶のヒンジは2軸式を採用しており、180度回転できる。ヒンジはしっかりした作りで、ふらつきは少ない

液晶を上に向けて折りたためば、タッチ操作のピュアタブレットスタイルで利用できる
液晶フレーム左下のボタンを長押しすれば、縦位置表示に切り替えられる。付属のスタイラスペンは伸び縮みする
液晶の右下にスタイラスペンを収納。スタイラスは脱落しにくいよう磁石で吸着する仕組みだ

 タッチスクリーンの感度は「PenWrite」というツールで2種類に切り替えられる。「ペンモード」にすると指や手のひらが画面に触れても反応しない(マルチタッチも無効)ので、誤動作を気にせずペンでじっくり入力できて便利だ。「フィンガーモード」では指でもスタイラスでも入力でき、マルチタッチ機能も利用できる。

 表示方向切り替えボタンを長押しせずに、押してすぐ離すと、タッチ操作に最適化されたメニュー画面の「Touch Gate」が起動する。Touch Gateは指でも操作しやすいよう大きくデザインされたアイコンでメニューが構成されており、タッチ操作に対応したASUSのオリジナルアプリケーションなどにアクセスできる。アプリケーションとしては、写真整理/アルバム作成ソフトの「フォトファン」、付せんツールの「StikyNot」、メモ付き計算機などを備える。

 Windows 7のデスクトップ画面上部に常駐するランチャーソフト「Eee Docking Touch」も指でタッチ操作しやすいよう大きめのデザインとなっており、ここからTouch Gateにアクセスすることも可能だ。もちろん、手書きやソフトウェアキーボードでの入力が行える「Tablet PC入力パネル」や、手書きメモツール「Windows Journal」など、Windows 7 Home Premiumが標準装備しているTablet PC関連ツールも利用できる。

「PenWrite」というツールを使うことで、タッチスクリーンの感度を「ペンモード」もしくは「フィンガーモード」に切り替えられる
全画面表示のメニュー「Touch Gate」。「Eee Docking Touch」の右に表示されている指のアイコンをクリックするか、液晶フレーム左下のボタンを押すと起動する
Touch Gateで画面中央のスライダを動かすと、アイコンの並び方が変化する

ASUSオリジナルのフォトビューワ/アルバム作成ツール「フォトファン」。マルチタッチ機能に対応し、直感的に操作できる
メモをデスクトップ上に配置できる付せんツールの「StikyNot」。メモは手書きも可能で、色や大きさのカスタマイズも行える
ASUSオリジナルのメモ付きの「計算機」。指でも操作しやすいようボタンは大型のデザインとなっており、関数電卓機能も持つ

デスクトップ画面に常駐するランチャーソフト「Eee Docking Touch」。指でも操作しやすいよう大型のアイコンと文字表示となっている。表示の透明度はカスタマイズ可能だ

 このように、タブレット関連の機能は洗練されており、この点に関しての使い勝手は良好だ。ただし、画面の解像度がT91MTと同じ1024×600ドットにとどまるため、Windows 7の操作ではタスクバーを隠したり、ウインドウの移動を行わないとメニューの端が切れてしまうといった場面も出てくる。最近はNetbookでも1366×768ドットの表示解像度に対応した製品が少なくないだけに、この点はマイナスだろう。

 とはいえ、タッチ操作を考えた場合は、画面解像度が低いぶんアイコンなどが大きく表示され、タッチ用のメニューを使わなくとも比較的無理なく指で操作できるというメリットはある。

アイソレーションタイプのキーボード、多機能なタッチパッドを装備

アイソレーションキーボードと2ボタン式のタッチパッドを採用

 キーボードは、キートップの間隔が離れたアイソレーションタイプを採用している。主要キーのキーピッチは実測で横17.5×縦16.5ミリだ。カーソルキーが少し細め(実測キーピッチは横13.5×縦16.5ミリ)というくらいで、特に小さくデザインされたキーはなく、キー配列も比較的素直だ。入力時に少したわみ、スイッチの反発が少し強く感じるが、使いづらい印象はない。

 2ボタン式のタッチパッドは横66×縦40ミリとNetbookとしては十分なサイズがある。パッドの滑りもよく、使い勝手は良好だ。左右のクリックボタンは一体成形となっており、ストロークがやや浅めだが、操作性は悪くない。

 タッチパッドにはシナプティクスの多機能ドライバ(V7.2)が導入されており、2本指や3本指によるマルチタッチジェスチャー機能に対応している。2本指での縦横スクロール、つまみズーム、回転、3本指フリックによるページ送りなどの機能が利用可能だ。

タッチパッドにはシナプティクスの多機能ドライバが導入されている。2本指での縦横スクロール、2本指の開閉によるズーム/パン(つまみズーム)、回転、3本指で画面を弾くような動作でのWebブラウザ操作(進む/戻る)や写真送りなどが行える

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