ソフトウェアキーボードは、下画面の左側にあるキーボードボタンで起動する。キーの大きさや配置の違いで6種類ものキーボードが選択でき、オーソドックスな5〜6段配列が3種類、左右分割型が2種類、テンキーが1種類と、好みや状況に合わせて使い分けられる。机の上に置いて使う場合には5〜6段配列、立ったまま両手の親指で入力するなら左右分割型が便利だろう。
画面の左右には指を置くスペースが十分あるので、立ったままボディを両手で抱えるスタイルでも持ちやすい。大容量バッテリーを装着すると少し重くなるが、ボディに厚みと凹凸ができるため、グリップ感はよくなる。
タイプに合わせて音を鳴らしたり、振動させる機能のほか、入力キーを吹き出し表示する機能もあり、しっかりとキーを押した感覚があるよう工夫されている。また、CtrlやAlt、Shift(↑)などのキーは一度押すとロックされてハイライト表示され、同時押しなども無理なくできるなど、ソフトウェアキーボードとしてはかなり使い勝手がよい。サウンド/振動やキーロックなどの機能はオフの設定も用意されている。
ソフトウェアキーボードの種類は右上のアイコンを押すたびに切り替わるが、設定メニューでは表示させる順番を変えることも可能で、利用頻度が高いキーボードを一番先に表示させるようにカスタマイズできる。5段配列のキーボードは横13.2×縦13.2ミリ、あるいは横12.6×縦14.5ミリのキーピッチを確保しており、使い込めばタッチタイプもできないことはない。
とはいえ、やはり立体的なハードウェアキーボードとは大きな差があり、机上での長文入力が前提なら素直に外付けのハードウェアキーボードを利用したほうがいいだろう。
前述のlibretto Task Barからはソフトウェアタッチパッドも起動できる。パッドの大きさは2種類に変えられるが、どちらにしても操作性はよくない。画面の滑りが悪いし、圧力を検知することができないので、長い距離の移動にはかなり指を移動させなければならない。できれば光学式の小型タッチパッドが液晶フレームにでも搭載されていれば、だいぶ使い勝手が違ったと思われる。
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