進化か?退化か?──Let'snote J9の真価を問う見た目で判断してはいけない(2/4 ページ)

» 2010年09月28日 15時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]

“ビジネス重視”から針路を変えた“低価格”Let'snote

 従来のLet'snoteシリーズでは、ビジネス利用を重視した高性能モバイルノートPCという側面を、競合する低価格ノートPC(俗にいうCULVノートPC)や、Netbookとの違いとして訴求していた。

 コンパクトモバイルのLet'snote Rシリーズでは、発熱と性能、そしてバッテリー駆動時間を両立するために、TDP18ワットのCore i7シリーズUMモデルを採用するだけでなく、Intel QM57 Expressチップセットの組み合わせでインテルのvProテクノロジーにも対応してきた。OSもビジネス利用を意識した、Windows 7 Professionalを導入している。

 その分、現在のモバイル重視のノートPCとしては価格が高く、NetbookやCULVノートPCの多くが10万円を切る中で、Let'snote R9の2010年夏モデルは店頭モデルで18万円前後、マイレッツ倶楽部限定のプレミアムエディションでは24万円前後という価格を設定している。

 Let'snote J9は、Let'snoteシリーズとしては、「低価格の実現」を意識して製品企画が進められたおそらく初めてのモデルだろう。CPUには、店頭モデルのスタンダードタイプが、TDP35ワットでデュアルコアのCore i3-370M(2.4GHz)を採用する。Hyper-Threading Technologyに対応するデュアルコアモデルなので、4スレッドまでの同時処理は可能だが、Turbo Boost Technologyをサポートしないので、動作クロックは定格の2.4GHzのままとなる。なお、店頭向けのハイパフォーマンスモデルとマイレッツ倶楽部ハイパフォーマンスモデルではCore i5-460M(2.53GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大2.8GHz)を、マイレッツ倶楽部のプレミアムエディションではCore i7-640M(2.8GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大3.46GHz)をそれぞれ採用する。

 また、店頭向けモデルのOSは32ビット版のWindows 7 Home Premiumを導入する(ただし、初期利用時に64ビット版も選択可能)。ビジネス利用における使い勝手を最優先にしてきたLet'snoteシリーズとしては異例の仕様といえる。マイレッツ倶楽部限定モデルでは、64ビット版のWindows 7 Professionalを導入するが、店頭向けモデルもマイレッツ倶楽部モデルも、インテルのvPro Technologyに対応しない。Let'snoteシリーズにとっては、OSよりもこちらのほうが大きな“変化”といえるだろう。

Core i3-370Mと160GバイトのHDDを搭載した店頭向けLet'snote J9のスタンダードモデル構成をデバイスマネージャーで確認する

同じく店頭向けLet'snote J9のスタンダードモデルをCPU-Z(Version 1.55)とGPU-Z(0.4.4)で確認する

こちらは、マイレッツ倶楽部プレミアムエディションの構成をデバイスマネージャーで確認する。CPUはCore i7-640M、データストレージには東芝のTHNSNC256GBSJを搭載する

同じく、マイレッツ倶楽部プレミアムエディションの構成をCPU-Z(Version 1.55)とGPU-Z(0.4.4)で確認する

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