進化か?退化か?──Let'snote J9の真価を問う:見た目で判断してはいけない(1/4 ページ)

» 2010年09月28日 15時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]

衝撃的な「J」の登場

ワイド液晶ディスプレイだけでなく、“ジャケット”も標準装備となったコンパクトモバイルの「Let'snote J9」

 冒頭から結論的なことをいってしまうが、Let'snoteの新シリーズとして登場した「Let'snote J9 CF-J9」は、いろいろな意味でLet'snoteの流れを大きく変える衝撃的なモデルとなるだろう。

 まず、「Rシリーズがなくなって、その代わりにJシリーズが登場した」という事実に、Rシリーズを愛してきた熱烈なユーザーは衝撃を受けるだろう。Rシリーズは「元祖!Let'snote」という印象が強い。それだけに、Rシリーズの終了は軽量2スピンドルノートとして人気だった「W」シリーズが「S」シリーズに移行した以上の“重み”がある。

 Let'snote特有のボンネット形状が廃止されてフラットな天面になったのも大きな変化だ。これは、形の変更以上に、Let'snoteシリーズが重視してきた「堅牢性能」に対する考え方の変化としても注目できる。Let'snoteシリーズは、「満員の通勤電車で圧迫されても耐えうる堅牢性能」を実現する指標として「耐100キロf」という値を訴求している。これは、パナソニックのLet'snote開発者が実際に首都圏の通勤電車で測定したデータを基にして定めた基準で、耐100キロf加圧振動の工場内試験をクリアするのがLet'snoteの必須条件でもあった。

 Let'snote J9は、天面をフラットとすることで、本体のみでは耐100キロf加圧振動試験をクリアできない。さらに、ほかのLet'snoteで求められる76センチからの動作落下試験も、Let'snote J9では30センチからの非動作落下試験のクリアと条件が緩められている。

 この、本体だけでは低くなった堅牢性能をカバーするのが、標準で付属する専用の「ジャケット」だ。本体をくるむように装着するジャケットは、デザイン的な理由もさることながら、天面部分に補強材を組み込み、底面部分には緩衝材を取り付けるなどの工夫を施すことで、ジャケットを装着した状態で耐100キロf加圧振動試験と76センチからの動作落下試験をクリアできる(ただし、これまでRシリーズでサポートしていた キーボードの全面防滴はLet'snote J9で対応しない)。

標準で付属する“ジャケット”は、本体の外側をぐるりとくるむように装着する。その姿は、かつて「のり巻きケース」と呼んでいたカバーに近い(写真=左)。ジャケットを外すと、フラットになった天面が現れる。この状態でも30センチからの非動作落下試験をクリアするが、耐加圧振動試験は100キロfを下回るレベルになるという。しかし、ジャケットを装着した状態なら、76センチからの動作落下試験と耐100キロf加圧振動試験をクリアできるとパナソニックでは説明している

ジャケットの底面には、緩衝材を充填した“足”と、立った状態で本体を保持できるハンドストラップを備えている

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