3D立体視×3波ダブル録画×ナノイー搭載だと!?――「FMV ESPRIMO FH900/5BM」を試す:こんな液晶一体型PCは見たことない(3/4 ページ)

» 2010年12月16日 11時45分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

明るく鮮やかな表示の23型フルHD液晶ディスプレイを搭載

3D立体視にも対応する23型フルHD液晶ディスプレイを搭載

 円偏光方式の3D立体視にも対応する23型ワイド液晶ディスプレイの表示解像度は1920×1080ドット、いわゆるフルHD解像度に対応する。表面に光沢処理を施したスーパーファインVX液晶と富士通が呼ぶディスプレイで、高輝度、高色純度、高速応答をうたい、映り込みを抑える低反射処理もされている。実際に試用した印象も明るく鮮やかで、映り込みも比較的抑えられている印象だ。TNパネルなので上下の視野角はあまり広くないが、左右は実用上、十分な広さがある。

 高画質化ボード「Dixel エンジンボード2」の搭載と、指定したアプリケーションでの動画再生時に自動で画質を鮮やかにする「あざやかウインドウ」機能も備えており、テレビ映像やBlu-ray Discタイトルの映画などを家庭用の液晶テレビに近い色合いで楽しめる。実際に効果のオン/オフを試してみたが、オンのほうが華やかで家庭用テレビのイメージに近く、液晶テレビと比べても遜色(そんしょく)ない画質でくっきり鮮やかな映像が得られた。

内蔵PCの映像とHDMI入力映像の切り替えは、画面下の操作ボタンによりワンタッチで行える

 前述の通り、HDMI入力端子を備えており、家庭用ゲーム機やほかのPC、デジタルビデオカメラなどの映像機器から入力した映像/音声などを出力することができるのもポイントだ。映像入力の切り替えは画面下の操作ボタンによりワンタッチで行える。例えば、ゲーム機のために別途家庭用テレビやディスプレイを設置する必要がなく、この機能があるかないかは、個室に設置して使うパーソナルユースを考えると大きい。ただし、3D立体視の映像入力には対応していない。

 画面の下にはステレオスピーカーを内蔵している。奥側に向かって傾斜を付けたL字型フォルムの採用により、正面からはあまり目立たないが、かなり大きな面積がとられており、しっかりとした音が出る。バーチャルサラウンド技術の「DTS Surround Sensation UltraPC」にも対応しており、標準で有効になっている。音の広がり感や奥行き感の表現力が増した臨場感あるサウンドでエンターテインメントコンテンツを楽しめる。

動画再生時の画質を向上する「あざやかウインドウ設定」ユーティリティ。プリインストールの動画再生用アプリケーションがあらかじめ登録されている。後から追加したい場合は、中央付近にあるアイコンを鮮やかに表示したいウインドウに直接ドラッグ&ドロップすればよい
ステレオスピーカーでも立体感あるサラウンドを再現するバーチャルサラウンド技術「DTS Surround Sensation UltraPC」に対応。コントロールパネルからアクセスできる「Realtek HDオーディオマネージャ」から効果のオン/オフや、声の明瞭(めいりょう)化や低音強調の度合いなどを調整できる

「3つの3D体験」とダブル録画に対応した充実のエンターテインメント機能

 3D立体視と3波対応のダブルテレビチューナーを搭載する充実したエンターテインメント機能も本製品のみどころだ。

 富士通が夏モデル以降でプッシュしている「3つの3D体験」はFH900/5BMでも健在。つまり、3Dコンテンツの視聴、2Dコンテンツから3Dコンテンツへのリアルタイム変換視聴、内蔵3Dカメラによる3D静止画/動画の作成と、「視聴」「変換」「作成」という「3つの3D体験」が楽しめる。

専用の3Dメガネとケースが付属する

 FH900/5BMを見ても、3D表示対応の液晶ディスプレイと3D撮影対応の3Dカメラを装備するとともに、専用の3Dメガネを添付し、3D立体視が楽しめるソフト/コンテンツをプリインストールしており、購入後すぐに3D立体視を楽しめる装備が整っている。

 3D立体視の方法は、円偏光/ラインバイライン方式を採用している。この方式では、液晶ディスプレイの1画面に右目用と左目用の2種類の像を合成表示(横1ラインごとに右目用と左目用を交互に表示)しつつ、右目と左目の偏光方向を変えた偏光メガネを使って左目には左目用、右目には右目用の像だけを見せることで、立体でない映像を立体的に見せる。

 この方式は縦の解像度が半分になるため、高速表示に対応したディスプレイとアクティブシャッターメガネを使ったフレームシーケンシャル方式に比べて解像感は少し見劣りする。また、効果的に立体視できる視聴位置(角度)には制限があるが、そのぶんメガネが小型軽量で、液晶/メガネともに低コストで実現でき、シャッターが開閉したりもしないので、明るい画面で楽しめる。なお、FH900/5BMの場合は液晶ディスプレイの垂直方向から4〜10度の角度、および画面から55〜70センチの距離が推奨されている。

 3D映像の視聴を行うソフトとしては「Fujitsu PowerDVD9 3D Player」がプリインストールされている。国内でもBlu-ray 3D(Blu-ray Discの3D立体視規格)のコンテンツが少しずつ増えて、楽しめる環境ができつつあるので、それらをいち早く楽しめるのは大きなメリットだ。また、DVD-Videoなど既存の2Dコンテンツをリアルタイムに3D変換しての観賞も可能だ。コンテンツによってはあまりうまく3D化されないものもあるが、欲しいBlu-ray 3Dが発売されるまでのつなぎとしては楽しめるだろう。

 「3Dカメラビュワー」は、液晶フレーム上部に搭載した3Dカメラを利用して、2D/3Dの静止画および動画の撮影、飾り付け、動画サイトへのアップロードなどができるソフトだ。見るだけでなく、自分で3Dコンテンツを作って楽しめるのは面白い。

 また、2Dの写真を3D化して見ることができるビューワ「TriDef 3D Media Player」、3Dの仮想水槽の中で熱帯魚を飼育するゲーム「とびだす熱帯魚!」、3D立体視対応のスクリーンセーバー「THE MOVIE やさいのようせい 3D」など、3D立体視対応PCならではの楽しみができるソフトウェア/コンテンツがたくさん用意されている。

「Blu-ray 3D」のほか、DVD-Videoなどの2D動画も3D化して視聴できる「Fujitsu PowerDVD9 3D Player」
「3Dカメラビュワー」では、液晶フレーム上部に装備した2つのレンズを持つ3Dカメラで3D静止画/動画を撮影し、飾り付けなども楽しめる

2D写真を3D化して楽しめる「TriDef 3D Media Player」。スライドショー機能も備える
「とびだす熱帯魚!」は、バーチャルな水槽の中で熱帯魚を飼育し、3Dで楽しめるソフト。水槽内のレイアウトやライティング、飼育する熱帯魚はカスタマイズできる

 テレビの視聴/録画機能は、地上/BS/110度CSと3波デジタル放送のダブル録画に対応したテレビチューナーを内蔵している。視聴/録画ソフトはピクセラの「DigitalTVbox」で、画質モードはMPEG2-TSのほか、3種類(最大10倍)のAVC(MPEG-4 AVC/H.264)録画に対応しており、2番組同時のAVC録画も可能だ。

 DigitalTVboxはメニュー構造に少しクセがあり、マウス操作では慣れないとストレスがたまりやすいが、付属のリモコンを使うと快適に操作できる。付属のリモコンは、番組表や録画番組一覧の表示などに専用ボタンが割り当てられていて、使いやすい。PCの起動から視聴、予約録画など、主要な操作はこれでまかなえる。インタフェースも少し離れたところからリモコンで操作することを想定しているような印象だ。


テレビの視聴/録画ソフトは、ピクセラの「Digital TVBox」を採用。画質モードはMPEG2-TSのほか、3種類のAVC録画に対応する。SDメモリーカード(SDXC非対応)やメモリースティックへの書き出し機能も持つ。3D放送(サイドバイサイドおよび/トップアンドボトム)の視聴にも対応する

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