ベンチマークテストで振り返る2010年のCPU:イマドキのイタモノ(1/3 ページ)

» 2010年12月28日 16時30分 公開
[長浜和也,ITmedia]

“32ナノ”で始まった2010年のイマイタ

 イマイタレビューに登場した2010年最初のCPUは、年明け早々にインテルから発表された“Westmere”世代のデスクトップPC向けモデル「Core i5-661」だ。開発コード名で“Clarkdale”と呼ばれたこれらのモデルでは、その前の世代になる“Lynnfield”と同様にグラフィックスコアとCPUコアを同じパッケージに統合し、CPUコアで32ナノプロセスルールを採用した。プロセスルールの微細化以外に、メモリコントローラをCPUコアからグラフィックスコアに移設し、Turbo Boost Technologyでは、クロックアップのビン数が変更されるなど、細かい改良が施されている。

 ベンチマークテストによる性能検証でも、プロセスルールの微細化と細かい改良がどの程度パフォーマンスに影響するかに注目したが、同じミドルレンジラインアップのCore i5-750との比較で。Core i5-661はSandra 2010で苦戦を強いられたものの、SYSmark2007とPCMark系のベンチマークテストでは、逆転する傾向が確認されている。クアッドコアであるCore i5-750とデュアルコアながらHyper-Threading Technologyで4スレッド同時処理が可能なCore i5-661の特性が出たといえる。また、グラフィックス性能では3DMark Vantageの測定結果でAMD 790GXだけでなく、GeForce 210をも上回る値を出したものの、ストリートファイター IVベンチマークテストの結果において解像度640×480ドットの条件でも実用的なフレームレートには達しなかった。

SYSMark 2007 Preview Patch-5(v1.06)
PCMark Vantage Build 1.0.0(その1)
PCMark Vantage Build 1.0.0(その2)

Sandra 2010(その1)
Sandra 2010(その2)
Sandra 2010(その3)

3DMark Vantage Build 1.0.1
ストリートファイターIVベンチマークテスト
システムチェッカーで測定したシステム全体の消費電力

動いてしまった第4のコア

 続いてイマイタレビューで取り上げたCPUは、AMDのトリプルコアCPU「Phenom II X2 555 Black Edition」だ。ミドルレンジラインアップのクロックアップ版という、通常なら地味な扱いとなるモデルだが、「コアが復活できる」という“うわさ”とともに一部のパワーユーザーから注目されることになった。

 “イマイタ”レビューでもそのあたりの挙動を“遠慮がちに”検証してみたが、BIOSで「Advanced Clock Caribration」(ACC)設定を「Auto」「All-Cores」に、「Unlock CPU Core」を「Enabled」にそれぞれ設定したところ、CPU-Zで4コアが認識されて“しまった”。

CPU-Z 1.53.1で確認すると、Code Nameが「Calisto」から「Deneb」へ、Nameも「Phenom II X4」へと変わり(写真=左)、1次〜2次キャッシュメモリもデュアルコア動作の「x2」から「x4」へと変わった(写真=右)。定格倍率の3.2GHz のままクアッドコア化した場合、Phenom II X4 955相当ということになるようだ

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年11月07日 更新
  1. メーカー自身がバックドアを仕込み、犯罪集団に“販売” 乗っ取られたTV用端末130万台超、Googleが遮断 日本の警察庁も参加 (2026年11月05日)
  2. Windows PC向けゲームの「ロード待ち」はなぜ起こる? 背景に過去との「互換性」 (2026年11月05日)
  3. 画面は見やすく広告なし! 睡眠モニター機能はどう? Amazonの新型スマートクロック「Echo Time」の使い勝手と気になる点 (2026年11月06日)
  4. 耳をふさがないEDIFIER「Comfo Bass Pro」は朝から夜まで充電不要 1万円強でLDACとDolby Audio対応、在宅勤務の“つけっぱなし”にピッタリ (2026年11月06日)
  5. 手書き文書の文字起こし+会話録音も可能なスマートノート Makuakeで先行販売を開始 (2026年11月05日)
  6. ミュンヘン市はなぜ再びオープンソースソフトウェアへ回帰するのか? 脱Microsoftを巡る欧州の最新事情 (2026年11月04日)
  7. 月1200ドルのAIコストが電気代20ドルで済む? NVIDIA「RTX Spark」搭載PCのデモで見えた“ローカルAI”の実力 (2026年11月04日)
  8. 価格は約9万円に上昇、それでも“買い”か? DJIの360度カメラ「Osmo 360 II」を初代と比べて分かったこと (2026年11月05日)
  9. エイサー、フルHD×2面表示が可能な折りたたみ式15.6型/23.8型デュアルモバイルディスプレイ (2026年11月05日)
  10. アイネックス、デスクトップPCの電源操作を手元で行える有線リモコン (2026年11月05日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー