1月の登場以来、コンシューマー向けのSandy Bridgeは、標準動作3.5GHzのCore i7-2600Kが最上位に座っているが、サーバ/ワークステーション向けでは先週最上位が更新された。トップに立ったのは標準クロック3.6GHzの「Xeon E3-1290」で、価格は8万3000円弱。バルク扱いで複数のショップに少数ずつ入荷しているが、いずれもCPUクーラーなどとのセット販売となっている。
Xeon E3-1290はGPU非搭載のクアッドコアCPUで、Hyper-Threadingに対応する。Turbo Boost時は最大4GHzまでクロックアップされる仕様だ。TDPは95ワット、L3キャッシュは8Mバイトとなる。
対応ソケットはLGA 1155だが、Xeon E3のため、使用するにはIntel C204チップセットを搭載するマザーボードが必要になる。ただ、PC DIY SHOP FreeTは「ウチで検証したところ、一部のZ68マザーで普通に動きました。P67マザーでは未検証ですが、技術的にはいける可能性もあるでしょう。ただ、もちろんサポート外なので、イチから組むならC204マザーを選ぶのが無難だと思いますよ」と話していた。
現在出回っているC204マザーは、4月に登場したASUSTeKの「P8B-E/4L」(3万4000円前後)や、5月末登場の同「P8B-M with ASMB5-iKVM」(3万4000円前後)など。ともにコンシューマー向けではないため、流通量は少なめだ。
なお、インテルといえば、数々の自作PCイベントでスピーカーとして活躍してきた天野伸彦氏が有名だが、先週末に開かれた毎日コミュニケーションズ主催イベント「PCfan Cafe」での登壇を最後に、プレゼンから“引退”することになった。理由は社内異動のためとのこと。今後の同社のプレゼンや製品アピールの方法がどのように変わっていくのか見守っていきたい。
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