「これでAMDが巻き返すかも」――評判上々の「Llano」がデビュー!古田雄介のアキバPickUp!(2/4 ページ)

» 2011年07月04日 10時52分 公開
[古田雄介(ぜせ),ITmedia]
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「やっぱり最初は上位マザーが売れます。とはいっても1万5000円程度ですけど」――A75マザーもデビュー

ギガバイトからは最多の4モデルが登場。上位から「GA-A75-UD4H」(1万4000〜1万5000円前後)と「GA-A75-D3H」(1万2000円前後)、「GA-A75M-UD2H」(1万2000円前後)、「GA-A75M-D2H」(1万円前後)となる

 AMD Aシリーズに対応するSocket FM1を搭載したマザーボードはいち早く、先週半ばに登場している。「AMD A75」チップセットを搭載したマザーで、価格は7000円弱から1万5000円前後。複数のメーカーから合計13モデルが店頭に並んでおり、全体の在庫は潤沢だ。

 AMD A75は、AMD AシリーズのFusion APUに対応し、チップセットレベルでSATA 3.0とUSB 3.0に対応しているのが特徴だ。今回発売を確認したのは、ギガバイトの4モデルとASRockの3モデル、ASUSTeKとBIOSTARの2モデル、MSIとECSの各1モデル。すべてATXサイズかmicro ATXサイズのマザーで、アナログRGBやDVI、HDMIなどの映像出力端子を備えていた。

 取材した金曜日の時点は対応プロセッサの発売前だったこともあり、大きく売れたモデルはまだみられなかった。それでも、AMD Aシリーズの期待値から、ある程度のヒットを予想するショップは少なくないようだ。ソフマップ秋葉原本館は「1万円ちょっとでそこそこの拡張性が確保できるので、安価なマシンを組みたい人の定番になるかなと思います。まあ、プロセッサの人気次第ですね」と話していた。

ASRockは「A75 Pro4」(1万2000円弱)と「A75M」(1万円弱)、「A75M-HVS」(8000円弱)の3モデルを投入(写真=左)。BIOSTARから登場した「TA75A+」(9000円前後)と「TA75M+」(8000円前後)(写真=右)。ECSのmicro ATXモデル「A75F-M2」が現行の最安。7000円弱で出回っている(写真=右)

 なお、GPU内蔵CPUという構造から、インテルのSandy Bridgeの対抗的な位置づけになるのではといった声もあるが、PC DIY SHOP FreeTは「グラフィックス性能に大きな差があるので別ものになるんじゃないですかね。A75系はミドルレンジクラスのグラフィックスとそこそのCPUで組みたいという人に人気が出るのかなと思います。むしろヤバいのは、エントリークラスのグラフィックスカードじゃないですか」と予想していた。

ASUSTeKの「F1A75-M PRO」(1万3000円弱)と「F1A75-V PRO」(1万3000円弱)(写真=左/中央)。MSI「A75MA-G55」は1万円弱で売られている(写真=右)


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