街全体からショップ単位の視点に戻ると、先週末のアキバは夏休み向けのキャンペーンが本格的にスタートしていた。2Tバイトや3TバイトHDDのタイムセールを始め、ブランド別のグラフィックスカードやキーボードの割引キャンペーンを複数のショップで目にすることができた。
ドスパラ パーツ館は「夏休み、とくに7月後半からお盆までにマシン一式を購入される方は多いですね。それにあわせて、メーカーや代理店主導のキャンペーンも増えます。普段はタイムセールなどで通常の1〜2割安く買えるというところが、この季節はものによっては3割引までいきますから、お得なのは間違いないですよ」と話していた。
特に注目されていたのはマザーボードコーナーだ。ギガバイトやMSIといった主要メーカー製マザーがCPUとセットで数千円引きとなるなど、マシン一式を組むユーザーにとってうれしい状況となっている。その中で売れ行きを伸ばしているのがASUSTeKだ。他のパーツとセットで5〜6000円引きとなるキャンペーンを各店舗で実施しており、Z68マザーを中心に普段以上のペースで売れているそうだ。
PC DIY SHOP FreeTは「もともと人気があるメーカーですが、普段2万円前後のMAXIMUS IV GENE-Vが1万4000円前後になるわけで、やっぱり買いたい人は増えますよね。それが8月31日まで続くということで、夏の定番ラインアップになりそうです」と語る。
他のショップからも「マザーボードベンダーのなかではASUSTeKは巨人です。こういうキャンペーンをやると、勝てるライバルはいませんから。本音でいえば複数のメーカーが競い合う状況が一番なんですけど」と複雑な心持ちで売り場を眺めていた。
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