「これが我々の生命線になるでしょう」――Sandy Bridge-E系パーツが多数登場古田雄介のアキバPickUp!(2/4 ページ)

» 2011年11月14日 11時44分 公開
[古田雄介(ぜせ)&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]
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1Tバイト以上の価格は高止まりの流れで、在庫勝負に突入――先週のHDD動向

ソフマップ秋葉原本館のHDDコーナー

 前述のように、年末商戦への影響が懸念されているHDDの価格高騰と品薄傾向だが、値動きはある程度落ち着きを取り戻してきたようだ。クレバリー1号店は「最安モデルでいえば、1Tバイトが1万円前後、2Tバイトが1万5000円前後、3Tバイトが2万円弱というあたりで固まるようになりました」という。

 値動きはある程度落ち着いたものの、入荷事情はまだまだ厳しい様子。ソフマップ秋葉原本館は「HDD生産が壊滅しているわけではないので多少の再入荷はありますが、やはり心もとない状態が続いています。年末年始に満足いく数量が確保できるかはまだ不透明ですね」と話していた。

 とはいえ、直近の在庫不足に悩む声は少なくなっているようだ。パソコンショップ・アークは「お客さんも、いま高止まりしていると知っていますからね。HDDが壊れたですとか、本当に今必要という人以外は買われないので、10月後半のようなシビアな感じではなくなっています」と語る。

 そうしたなか、シーゲイトからは1Tバイトモデルの新製品も登場した。SATA 3.0対応の3.5インチモデル「Barracuda ST1000DM003」で、価格は1万円弱から1万5000円弱。1Tバイトプラッタ1枚で構成しており、回転数は7200rpm。バッファは64Mバイトを積んでいる。

 PC DIY SHOP FreeTは「HDDショックの前から1枚プラッタの1Tバイトモデルは人気でしたから、これもほしい人は多いと思いますよ。単一プラッタだと実行速度が上がりますし、部品が少なくて済むので故障しにくいというメリットもありますから」と話していた。

 そのほか、複数のショップでSSDの注目度も明確に上がっているという。なかでも先週注目を集めていたのが、サムスンの「830」シリーズだ。同社で初めてSATA 3.0に対応したSSDで、256Gバイトと128Gバイト、64Gバイトの3種類が出回っている。価格は順に3万6000円前後、2万円前後、1万2000円弱だ。リード速度は3モデル共通で最大520Mバイト/秒で、ライト速度は256Gバイトタイプから順に400Mバイト/秒、320Mバイト/秒、160Mバイト/秒となる。

 PC DIY SHOP FreeTは「SATA 3.0対応SSDの中でも速い部類ですし、フラッシュ系ではサムスンは定評がありますから、安定して売れると思います。まずはSSDでブートドライブを作っておいて、HDDが買いやすくなったらボリュームドライブを作ると計画を立てている人も多いでしょうし」と話していた。

シーゲート「Barracuda ST1000DM003」(写真=左)。サムスン「830」シリーズ(写真=中央/右)

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