光学ドライブ付きで“Ultrabookより軽い”だと!?――「FMV LIFEBOOK SH76/E」を試す今こそ見直したい“Made in Japan”(3/5 ページ)

» 2011年11月17日 18時50分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

明るく視認性の高い13.3型ワイド液晶ディスプレイ

 白色LEDバックライトを採用した液晶ディスプレイのサイズは13.3型ワイド、画面の表示解像度は1366×768ドットに対応する。富士通独自の液晶ディスプレイの位置付けは「薄型・軽量・高輝度タイプのスーパーファイン液晶」とされている。

 表面は光沢仕上げで、明るく鮮やかな表示だ。特に色味のクセも感じられない。光沢パネルだけに映り込みはあるが、モバイルノートPCとしてはよい表示品質といえる。

 一般的なノートPC用のTNパネルだけに視野角は広くないが、液晶ディスプレイのチルト角度は約155度まで開くので、上からのぞき込むような体勢で使う場合でも見やすい角度に調整可能だ。

1366×768ドット表示の13.3型ワイド液晶ディスプレイは光沢仕様だが、画面周囲のフレームはボディのほかの部分と同じマット調だ(写真=左)。液晶ディスプレイのチルト角度は155度程度まで開く(写真=右)

独自の工夫を凝らしたアイソレーションキーボード

余裕あるサイズのアイソレーションキーボードを採用する

 キーボードはアイソレーションタイプで、キーボードユニットとキーボードベゼル/パームレストをシームレスに一体化させたデザインとなっている。キートップの側面はブルーに着色した「サイドカラードキーボード」となっており、新鮮に映る。

 キー配列は標準的な6段配列で、特に目立つクセはない。キーピッチはほとんどのキーで約19(横)×19(縦)ミリを確保するほか、EnterキーやBackSpaceキーが大きく、カーソルキーが半段下げた位置にあるなど、ボディを広く使ったゆったりとした配置となっていて、打ちやすい。

 また、各キーを液晶ディスプレイ側から手前側に向かってわずかに傾斜させ、階段状の段差を付けてミスタイプを抑制しつつ、キートップはわずかに凹形状にすることで、指がなじむように工夫した「ナチュラルフィット」タイプとなっている。

 凹形状といってもレノボの「ThinkPad」などに比べるとかなり控えめな形状で、見た目にはほとんど分からない。このようなキートップの製品は珍しくないが、完全にフラットなキートップよりは指が置きやすい。キーストロークは約1.7ミリと浅いが、タッチ感は良好だ。キーボードユニットの固定もしっかりしている。

 キーボードの右奥には「ECO」ボタンがあり、これを押すことで省電力モードへ移行する。省電力モードの設定は「省電力ユーティリティ」で行う仕組みだ。光学ドライブ、オーディオ、無線LAN、有線LAN、ディスプレイ、CPUパフォーマンスなど、デバイスごとの設定をカスタマイズできる。

キーボード右奥にあるECOボタンを押すと、省電力モードへ移行する。省電力モードの設定は「省電力ユーティリティ」から行う(画面=左)。「パソコン節電設定」というユーティリティも用意されており、ここから省電力ユーティリティにアクセスできるほか、ピークシフトの設定(指定時間中はバッテリー充電を抑制して電力消費を抑える)などが行なえる(画面=中央/右)

タッチパッドに加えてスクロールパッドも搭載

キーボード手前に2ボタン式のタッチパッド、指紋センサー、スクロールパッドを搭載する

 キーボード手前には、2ボタン式のタッチパッドを装備する。アルプス電気のドライバが導入されており、ユーティリティで設定することで2本指の開閉によるズームや回転、ページ送りなどのジェスチャー機能が利用できる(標準では有効になっていない)。

 タッチパッドの2つのボタンの間には指紋センサーも配置している。WindowsやWebページへのログオン認証を指紋センサーへのタッチで代行できるほか、指紋センサーをなぞることでスクロール操作が可能だ。

 また、タッチパッドの脇に円形のスクロールパッドを装備しており、円を描くようになぞることでスクロール操作が行なえる。カーソル移動とスクロールのために2つのパッドを移動する必要があるため、最初は戸惑うかもしれないが、慣れてしまえばWebブラウズ用途には便利だ。

タッチパッドにはアルプス電気のドライバがインストールされている。ユーティリティで設定することで2本指の開閉によるピンチズームやピボットローテーション、フリックナビゲーション(ページ送り)といったジェスチャー機能が利用できる(画面=中央/右)。タッチパッド脇にはスクロールを行うためのスクロールパッドが用意されており、標準では上下スクロール対応だが、左右スクロール対応(両対応は不可)に変更することもできる(画面=右)。スクロールパッドのタッピング操作をボリューム調整への切り替えや、ワンタッチボタン機能(アプリケーション起動など)に割り当てることも可能だ

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