Metroスタイルアプリの必須要件として「Snap View」という表示モードを紹介したが、すべてのMetroスタイルアプリは、このSnap View表示にできる。マウスを使ってアプリを切り替える方法にあった「サムネイルを画面中央までドラッグ」した後、画面左端、または右端にサムネイルをそのままドラッグすることで、サムネイルとして表示されていたアプリがSnap Viewとして画面に残ることになる。Snap Viewで表示される情報は個々のアプリによって大きく異なるため、開発者の工夫でさまざまな利用ができると筆者は注目している。
Snap Viewは、画面の左右どちらにも配置できるほか、通常表示のアプリとの間にある縦線を左右に動かすことでSnap Viewと通常表示のアプリの立場を変更できる。


マウスを使ったアプリ切り替えを応用することで「Snap View」と呼ばれるWindows 8特有のアプリ実行画面を呼び出せる。サムネイルを画面中央までドラッグした後、それをさらに画面の左端、または右側まで持っていき、そのタイミングで離せばいい。画面に張り付くような形で「Snap」と呼ばれる画面が出現する。Snap Viewは画面の左と右のどちらにでも配置でき、さらに通常の表示画面とSnapの間の縦線を左右にドラッグすることで、位置関係を変化できる。この画面モードはWindows 8の「Metroスタイル」アプリで実装が必須で、それぞれのアプリでユニークな表示方法を実現できるなお、Snap View利用については2点ほど注意事項がある。まず、Snap Viewの利用にはワイドスクリーンのディスプレイが必要になる。Metroスタイル対応アプリの最低動作要件である1024×768ドットで先ほどの操作を行ってもSnap Viewが出現しない。単にアプリを切り替えるだけだ。また、デスクトップ画面で動作するアプリケーションはSnap Viewを持たないため、Snap Viewの表示モードにしても「現在デスクトップで実行中のアプリケーションのウィンドウがサムネイル表示される」だけになる。
ただし、デスクトップ画面で実行するような従来型アプリケーションではSnap Viewを持たないため、このように現在表示されているウィンドウがサムネイル形式で並ぶだけの形となる。またSnap Viewを利用するには「ワイド画面でなければならない」という制約があり、Metroスタイルのアプリが動作する最低要件の「1024×768」というスクリーン解像度では利用できないので注意したい
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