各アプリは、実行中に呼び出し可能なメニューを用意していて、タッチ操作では画面の下端、または上端から内側に向かって“なぞる”ことでメニューが出現する。これを「App Bar」と呼ぶ。Internet Explorerでいう「アドレスバー」や「タブ」などのメニューがこれに該当する。
この呼び出し方法はいくつかあり、マウス操作の場合は「右クリック」、キーボードの場合は「Alt」キーを押すか、この「Windows」+「Z」のショートカットを用いる。
スタート画面のタイルやメニュー選択は、カーソルキーに「Enter」「Space」を組み合わせで行えるほか、画面スクロールも「Page Up」「Page Down」で実行できる。また「Windows」+「Tab」、または「Alt」+「Tab」でアプリの切り替えも可能だ。このように、Metroスタイルアプリでもキーボードでほとんどの操作を行えるようになっている。
「Snap View」をキーボードから呼び出す場合、Metroスタイルアプリが実行中の状態で「Windows」+「.」と入力することで、当該アプリの「Snap View(左)」→「Snap View(右)」→「フルスクリーン」の順番で切り替える。Snap View状態で前述の「Windows」+「Tab」といったアプリ切り替え動作を行うと、Snap Viewでない画面でアプリが次々と切り替わる。
Snap Viewを中止させたい場合は、「Windows」+「.」を1〜2回入力してアプリの全画面モードを呼び出せばいい。
キーボードショートカットでもSnap Viewの操作ができる。「Windows」+「.」を押すたびに、Snap Viewの配置を3段階で切り替える。また、「Shift」キーを組み合わせると逆の順で切り替わる以上がMetroスタイルのアプリで使える、Windows 8 DPで確認できたショートカットだ。今後、Windows 8 DPの開発が進んで製品版に近付く過程で変更が加わる可能性もあるが、ここでは、このほかのWindows 8 DP全般で使える代表的なショートカットを紹介しておく。
ただし「Windows」+「E」などのように、これらショートカットは従来の「デスクトップ操作」を前提としているため、Metroスタイルのアプリを起動中であっても、いきなりデスクトップ画面に移動して「エクスプローラ」が起動したりと、ユーザーには唐突な印象を与える。
「Windows」+「E」 デスクトップ画面に移動して「エクスプローラ」を起動
「Windows」+「Y」 デスクトップ画面に移動して全ウィンドウを透明化し、デスクトップの背景を表示
「Windows」+「D」 デスクトップ画面に移動して全ウィンドウを最小化
「Windows」+「Space」 言語バーの切り替え
「Windows」+「L」 PCのロック
「Windows」+「O」 画面回転ロック
「Windows」+「Enter」 Narrator(ナレーター)の起動
Narrator機能の呼び出し。。Windows 8 DPは、音声で機能説明を行う「Narrator」(ナレーター)という機能を導入している。アクセシビリティ向上の機能で、テキストの音声読み上げや、メニュー解説、操作ガイドなど、ユーザーの操作補助機能として利用するWindows 8 DPを操作すると分かるが、タッチ操作を重視したユーザーインタフェースとはいえ、ある程度はキーボードだけでも直感的に操作できる。しかし、メニューの呼び出し方法が分からない局面もあり、それを補完するのがキーボードショートカットになる。
また、マウス操作でタッチ操作を代替えしていても、操作が面倒と感じる場合も多い。キーボードとマウスで操作するユーザーは、ショートカットも取り入れて、両者を使い分けて操作すると効率がいい。特にCharm関連のショートカットを覚えると操作速度が格段に上がるだろう。
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