「REGZA Tablet AT700」検証──REGZA連携と極薄ボディが美しい10.1型Androidタブ:タブレット+AV利用シーンの1つのカタチ(3/3 ページ)

» 2011年12月29日 10時00分 公開
[岩城俊介(撮影:矢野渉),ITmedia]
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REGZAのテレビ・レコーダー機能をタブレットに自然に融合「レグザリンク・シェア」

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 本機はAndroid 3.2タブレットとしての基本機能に加え、REGZAシリーズならではの高画質化機能、そしてテレビ/レコーダーのREGZAシリーズとネットワーク連携できる「レグザリンク・シェア」機能を搭載する。これが、他機種にはない大きな差別化ポイントだ。

 レグザリンク・シェアは、テレビ、Blu-ray Discレコーダー/サーバー、そしてタブレット(加えて、PCのREGZA PC/dynabookシリーズやスマートフォンのREGZA Phoneも)を高度に連携・融合する、東芝REGZAシリーズを象徴する機能。東芝は、中でも本機AT700を中心とするREGZA Tabletシリーズを「新たな事業の柱に据える」とし、デバイスの垣根を越えて一般家庭のユーザー全般に映像コンテンツの新たな楽しみ方を訴求・提案するプロダクト・ソリューションの展開を行う、“本気”の意気込みを示している。


photophoto 「レグザ ZP3シリーズ」や「レグザサーバーDBR-M190」「レグザブルーレイ DBR-Z160」などと連携できる

 AT700はREGZA Appsコネクトのソフトウェア群として、

  • RZタグラー:REGZAシリーズを操作できる仮想リモコン+録画番組の情報を他のユーザーと共有できるコミュニケーション機能
  • RZ見るナビ:ホームネットワーク上にある機器同士を操作できる機能

 そしてレグザリンク・シェアのための、

  • RZプレーヤー:REGZAシリーズで録画した番組を無線接続で再生できる機能
  • RZライブ:REGZAブルーレイで受信している放送中の番組をライブでネットワーク配信し、離れた場所で視聴できる機能
  • RZポーター:REGZAブルーレイに録画した番組をダビングして持ち出せる機能(2012年1月下旬に機能追加・アプリ配信予定)

 の、REGZAシリーズ連携とのアプリケーションを用意する。レグザリンク・シェア対応のREGZAシリーズと組み合わせることで、タブレットにもREGZAの高度なテレビ・AV機能を容易に追加できるイメージだ。

photophoto リモコン機能+ネットワーク連携型のユーザーコミュニケーション機能を備える「RZタグラー」

 また、デジタル処理で見栄えのよい映像に補正する「レゾリューションプラス」や外光環境に応じて見やすい画質に自動調整する「Adaptive Display」といった映像高画質化機能、さらに、騒音環境下でも聞き取りやすい音に補正する「Noise Equalizer」、明瞭で広がりのある音に補正する「SRS Premium Voice Pro」といった音質補正技術により、映像もサウンドも“より美しく”表示・出力する、REGZAシリーズならではの工夫もしっかり取り入れている。

 映像はもちろん、同クラスのタブレットで何度か感じた「ボリューム最大にしても音小さいよ。割れ気味だし」がなく、この薄型ボディに収めた小型のステレオスピーカーユニットでもしっかり音が出るのに驚かされた。

 レグザリンク・シェアは、なるほど、すぐにでも使いたくなる魅力ある機能だ。かつてこうなればいいのにと夢見たテレビ利活用シーン、そしてあぁこういう使い方もあるのかというシーンを分かりやすく容易に実現するのが心地よい。

photophoto REGZAシリーズで録画した番組をタブレットで再生できる「RZプレーヤー」(映像はデモ用サンプル)
photophotophoto 全国のユーザーが公開したタグリストでシーンや話題のシーンを頭出しできる、チャプター的機能「タグリストシェア」が新しい使い方を提案するの1つで、使うと分かるかなり便利な機能だ。録画番組に関連するツイートを自動検索し、そのまま話題に参加することもできる
photophotophoto あたかもタブレットにテレビチューナーが搭載されたかのように活用できる「RZライブ」。解像度やビットレートの微調整も可能(映像はデモ用サンプル)
photophoto REGZA Z3シリーズに地デジ放送を表示、AT700はRZライブで同じチャンネルに合わせてみた。タブレット側の映像は、レコーダー側で変換して配信するため実際は放送より少し遅れて再生されるが、実利用において両者を見比べるわけでもないのでさほど問題ではない(どころか、いわゆる“ちょっとタイム”機能が利用できる)。

 どこでも持ち出せるタブレットの機動性を生かし、傍らに置いてテレビのサブディスプレイ兼リモコンとして、旅番組で見た地域・宿情報をWeb検索するもよし、スポーツ中継の感想をTwitterなどでつぶやきあうのもよし。さらにRZプレーヤー/ライブアプリでプライベートルームの「どこでもテレビ/レコーダー」を実現し、RZポーターで録画した番組も持ち出せる。

 残念ながら、家庭内ネットワーク外でのRZプレーヤー/ライブ機能は著作権保護の都合であえて利用できないようにしているようであり、AT700は防水性能を備えないので「お風呂テレビ」にはひと工夫が必要だが、同社であれば防水性能そのものの実装はさほど困難な壁ではないだろう。ユーザーニーズの広がりに応じてこのような派生モデルが登場することも期待したい。

photophoto 「レグザ Z3」シリーズと「レグザサーバー DBR-M190」
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 さて、2011年12月現在、レグザリンク・シェアのサーバ側として利用できるREGZAシリーズは、テレビが「レグザ ZP3」「レグザ Z3」シリーズ、Blu-ray Discレコーダーは「レグザサーバー DBR-M190」「レグザサーバーDBR-M180」、レグザブルーレイ「DBR-Z160」「DBR-Z150」で、2011年10月発表以降のモデルとなる。

 現時点、この条件を満たすのは少し高い壁だ。REGZA WORLDの考え方、そしてレグザリンク・シェアの実現のため、AT700はOSのカーネル部分にも独自カスタマイズを施しているほどとのことで、さすがに他社のDTCP-IP対応テレビ/レコーダーでも──というのは難しいと思うが、レグザサーバに“付属”、いやせめてセット割引のようなものでも用意してくれれば「では、Z3500世代のテレビから買い換え、レコーダーもタブレットと一緒に買い足しましょう」となる人は多いかもしれない。

 とはいえAT700は、テレビ視聴中に手元に置いておくサブディスプレイ/情報表示ウインドウ/番組コミュニケーションツールとして。プライベートルームの卓上テレビ/ネットワークプレーヤーとして。外に持ち出しても普通にOK。「で、何に使うの?」と感じる人も多かったAndroidタブレットにおいて、コンセプトとできることが分かりやすく伝わる。これまでなかった新しい電子機器として自宅へ導入してみたくなる──そんな魅力のある1台だ。



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