「Radeon HD 7800」シリーズは、性能も消費電力も“チョードイイ”のか?イマドキのイタモノ(2/2 ページ)

» 2012年03月05日 14時01分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]
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前世代のハイエンドGPUを上回るパフォーマンス

 今回の比較機材は、それぞれの従来モデルとなるRadeon HD 6870、Radeon HD 6850、そして、従来上位モデルだったRadeon HD 6970、Radeon HD 6950、そして、競合するGeForceカードとして、GeForce GTX 560 Tiを用意した。

 評価用システムは、Radeon HD 7700シリーズで用いた構成とそろえている。Core i7-2600K(3.4GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大3.8GHz)と、Intel Z68 Expressチップセット搭載マザーボードを用いる。ただし、検証期間が極端に短いため、今回実施したゲームタイトルのベンチマークテストは「Crysis 2」のみとした。

評価用システム構成
CPU Core i7-2600K
CPU動作クロック 3.4GHz(Turbo Boost Technology有効時で最大3.8GHz)
マザーボード MSI Z68A-GD80(G3)
チップセット Intel Z68 Express
システムメモリ GeIL GP38GB1600C9DC(DDR3-1600動作 4Gバイト×4枚)
HDD/SSD PLDS Plextor SSD PX-128M2P 128GB
OS 64ビット版 Windows 7 Ultimate Service Pack 1

3DMark Vantage:3DMarks
3DMark Vantage:Graphics

3DMark 11:
3DMark 11:Graphics

3DMark 11:Physis
3DMarks 11:Combied

Crysis 2
システム全体の消費電力

 3DMark Vantageでは、Radeon HD 7870はRadeon HD 6870に、Radeon HD 7850はRadeon HD 6850に対して、それぞれPerformanceで5000ポイント以上の差を付けた。同時に、これはRadeon HD 7870がRadeon HD 6970に、Radeon HD 7850がRadeon HD 6850に匹敵するパフォーマンスであることを示している。

 従来の上位モデルと比較すると、Performanceでは、“7800”シリーズが若干上回り、Highではほぼ同等、Extremeでわずかに逆転される。Radeon HD 6900シリーズも、高解像度、高画質環境下ではまだ優位だが、この程度の差では、ドライバの最適化で再逆転してしまうと思われる。

 GeForce 560 Tiとの比較では、Radeon HD 7870が完全に上回り、Radeon HD 7850が同等といったところだ。注目したいのは、Extreme設定でRadeon HD 7850がGeForce GTX 560 Tiを上回っている点だ。

 3DMark 11も、基本的には3DMark Vantageと同じ傾向になる。Radeon HD 7850とGeForce GTX 560 Tiの比較でも、Radeon HD 7850が上回り、先の3DMark Vantageと比べて差を広げている。

 Crysis 2も、Radeon HD 7870がRadeon HD 6970を、Radeon HD 7850がRadeon HD 6950を上回っており、3つのプリセットすべてで上回った。特に、Radeon HD 7870は、Extreme設定でも60fpsを上回る。GeForce GTX 560 Tiに対するアドバンテージも大きく、Radeon HD 7870が約15fps前後、Radeon HD 7850が7fps前後ほど上回る。

 消費電力は、ZeroCore Technologyの効果もあり、アイドル時で従来のGPUと比べ大きく引き下げられている。これは、Radeon HD 6870、Radeon HD 6850に対しても同様で、16〜17ワット程度の低下が確認できた。一方、高負荷時では、Radeon HD 6870、Radeon HD 6850に対して、それぞれ15ワット程度多くなっている。しかし、ベンチマークテストの結果で同等だったRadeon HD 6970、Radeon HD 6950と比較するとかなり低い。Radeon HD 7800シリーズも性能対消費電力に優れているといえる。

気になるのは価格だが、ゲームはHigh設定で十分

 Radeon HD 7800シリーズは、3DMarkとCrysis 2で、従来世代と比較すると1つ上のモデルをベンチマークテストのスコアが明らかに上回っていた。消費電力もこのセグメントとほぼ同等であるので、性能対消費電力を重視するユーザーは注目だ。

 実売価格はまだ明らかになっていないが、それ次第では、性能と価格のバランスも良好な製品になる。Radeon HD 7700シリーズは、最新ゲームをMiddleプリセットで楽しむGPU、Radeon HD 7800シリーズはHigh設定の高解像度で楽しめるGPU、そして、Radeon HD 7900シリーズは、Extreme設定、または、フルHDを超える超高解像度で楽しめるGPUという段階的な役割分担になる。発売は、3月19日以降とされており、実売価格が判明するのはもう少し先になるが、GeForce 6800 GTのRadeon HD版のようなポジションになることも期待できる。

 ここまで3つのグレードのRadeon HD 7000シリーズを評価してきたが、従来世代のGPUよりもピーク時でわずかながら消費電力が高くなっているのが気になるが、それでも、性能対消費電力の向上は十分に期待に応えている。Extreme設定で、かつ、フルHDを超える解像度でゲームを楽しむための“デュアルGPU”搭載グラフィックスカードの登場にも期待したい。

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