ベンチマークテストで振り返る2011年のGPU:イマドキのイタモノ(1/3 ページ)

» 2011年12月31日 15時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]

“TiなGeForce”で始まった2011年のイマイタGPUレビュー

 1月に“イマイタ”レビューで取り上げた「GeForce GTX 560 Ti」は、NVIDIAが「GeForce 8800 GTの再来をねらう」と訴求したGPUで、従来モデルのGeForce GTX 460からSM数が1つ増えたことに合わせて、CUDAコア数が384基、テクスチャユニット数が64基と増加している。動作クロックも、コアクロックが823MHz、メモリクロックは1GHzに引き上げられたが、多くのパーツベンダーはオーバークロックモデルを最初から投入した。

 性能評価でも、MSIの「N560GTX-Ti Twin Frozr II OC」(コアクロックが880MHz、グラフィックスメモリが1050MHz)とZOTACの「ZOTAC GeForce GTX 560 TI OC 1GB DDR5」(コアクロックが850MHz)を取り上げ、GeForce GTX 470とGeForce GTX 460(コアのみ710MHzにクロックアップ)、そしてRadeon HD 6850(コアが860MHz、グラフィックスメモリが1100MHzにそれぞれクロックアップ)と比較した。

 3DMark系のベンチマークテストでは、上位モデルとなる定格設定のGeForce GTX 470を上回るスコアを見せ、ゲームタイトルによるベンチマークテストでも、GeForce GTX 560 TiはGeForce GTX 470をやや上まわった。また、消費電力を見ていくと、アイドル状態に関してはGeForce GTX 460やRadeon HD 6850に対してほぼ同じ、ピーク時では、GeForce GTX 460に対して大幅にアップしており、GeForce GTX 470よりやや低いというレベルだった。

GeForce GTX560 Tiのオーバークロックモデルを3DMark 11(写真=左)とTom Clancy's H.A.W.X.2(写真=右)で測定する

たぶん、ぎりぎりだった“重量級”Radeon HD 6990

 3月8日掲載のレビューでは、Radeon HD 6000シリーズのデュアルGPUモデル「Radeon HD 6990」の性能をチェックした。1枚のグラフィックスカードにRadeon HD 6900シリーズで採用した“Cayman”GPUを2基実装するRadeon HD 6990は、動作クロックがコアで830MHz、グラフィックスメモリのDDR転送レートで5Gbps相当と、Radeon HD 6950より高くRadeon HD 6970より低く設定したものの、GPU2基でトータルのSIMDエンジン数は48基、ROPユニットも合計192基となる。

 同じデュアルGPU構成のRadeon HD 5970と、シングルGPU構成カードで当時の最上位モデルになるRadeon HD 6970、そして、Radeon HD 6950のCrossFireXと比較したベンチマークテストの結果では、Radeon HD 6990のパフォーマンスは「Radeon HD 6950の2枚構成によるCrossFireXよりわずかに上を行くあたり」となった。ただ、ゲームタイトルを使ったベンチマークテストでは、Radeon HD 6950のCrossFireXとRadeon HD 6990の差が比較的大きくなる傾向がみられ、バイオハザード5では、マルチGPUの効果が確認できなかった。

 気になる消費電力において、Radeon HD 6990のピーク時消費電力は、比較した中で最も高い478ワットとなったが、アイドル時消費電力は、測定した中で2番目に低く、Radeon HD 6970からは20ワットほど高い値で、Radeon HD 6950のCrossFireX構成と変わらないなど、改善された面もみられた。

Radeon HD 6990の性能を3DMark 11で測定し(写真=左)、システム全体の消費電力をワットチェッカーで比較した(写真=右)

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月26日 更新
  1. 実売3万9800円でノートPCを3画面化! ソースネクストのデュアル拡張ディスプレイ「DGP-DMD1401」を試す (2026年09月25日)
  2. AndroidとChromeOSが融合した次世代PC「Googlebook」の実機を見てきた ――AI統合で何が変わるのか? (2026年09月25日)
  3. 新型「Mac mini」「Mac Studio」徹底レビュー! ローカルAIはついに“実用域”へ エージェントAIに事務仕事を任せて分かった驚異の進化 (2026年09月22日)
  4. なぜ競技用ゲーミングPCは光らない? HPSC久木留所長とマウス軣社長が語るアスリート支援の未来 (2026年09月24日)
  5. 「これはわれわれにとってのTGSだ」 ロジクールGが年に一度の旗艦イベント「Logicool G PLAY Tokyo 2026」を開催 熱気あふれる会場を現地レポート (2026年09月25日)
  6. ロジクールGの新型マウス「PRO X3 SUPERSTRIKE」や8K対応キーボード「PRO X2 RAPID」を見てきた (2026年09月24日)
  7. 12インチ「Surface Pro」と13インチ「Surface Laptop」に個人向けの第2世代が登場 Snapdragon X2 Plus搭載でメモリは最大24GBに (2026年09月24日)
  8. 天空がCore Ultra 5を搭載した10.51型2in1ノート「TENKU Note Pro AI」を発売 (2026年09月24日)
  9. “AIスマホ”としての個性がより鮮明に 望遠カメラ刷新&AI処理が飛躍した「Pixel 11 Pro」 の実力とベンチマーク結果を検証 (2026年09月24日)
  10. “Vision Pro級”のMR体験が約100gの軽量グラスで? 最新の「Meta VR Glasses」を試して分かった圧倒的な快適性 (2026年09月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー