CPUよりも半月以上前にデビューしたIvy Bridge対応のZ77/H77/B75マザーは、ほぼすべてのラインアップが潤沢に出回っている状況だ。その中で特に売れているのはどんなモデルなのか。
ほとんどのショップで一番人気に挙げられたのは、ASUSTeKのZ77マザー「P8Z77-V」だった。価格は2万1000円前後だ。ドスパラ パーツ館は「知名度も高いですが、やはり信頼性の面でASUSTeK製品を選ぶ人が多いです。特にベーシックモデルということで、このモデルが主流になっています。約2000円アップで上位の『P8Z77-V PRO』が買えますが、USB 3.0のヘッダピンが加わるなどの強化ポイントについて、そこまではいらないと判断する人が多いようです。まあ、P8Z77-VでもWi-Fi機能がありますし、十分多機能ですから」と話していた。
他メーカーもまずまずの人気を獲得している様子。ASUSTeKに次いで多く名前を聞いたのはASRcokだ。「P67/H67マザーの時代から確実にニーズが高まっている印象です。あとは1万円以下のZ77マザーを投入するなど、戦略の妙も光りますね」(ドスパラ パーツ館)と評価が高い。
ギガバイトやMSIを2番手に挙げるショップもいくつかあった。クレバリー秋葉原店は「モデル指名買いはASUSTeKが多いですが、店内でスペックや価格を見比べて買うという人にはギガバイトのZ77マザーもよく売れています。その次にMSIとASRockという感じですね」と話していた。
チップセット別でみると、Z77の人気がダントツだ。Ivy Bridge発売前はB75マザーの売れ行きが好調という声も各所で聞いたが、PC DIY SHOP FreeTは「現在は機能全部入りということでZ77が標準化しています。ただ、mini-ITXマザーではH77タイプが人気ですね。OCしないという人にはちょうどいいチップセットですし、価格も一段下がりますから」とのことだ。
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