東芝が開発を進めている製品は、IntelがCOMPUTEX TAIPEI 2012で行った基調講演でも登場している。そこで、21対9の横縦比を持つ液晶ディスプレイを搭載したUltrabookや、液晶ディスプレイ部分をスライドさせて形態を変えることで、クラムシェルタイプのノートPCとスレートタイプのタブレットデバイスのように使い分けができるコンセプトUltrabookに、多くの来場者が注目した(主観的な意見で参考程度にしかならないが、そこで展示していた世界中のUltrabookや液晶一体型PCのなかで、最も注目されたモデルだった)。
台北市にある東芝事業所で行った製品説明会(と事業説明会)では、Intelの基調講演で登場した2台に加えて、Windows RTを導入する予定の“ARMベースSoC”搭載デバイスの2機種も公開している。すでに、“超横長ディスプレイ搭載Ultrabook”については、その外観を中心に、こちらの記事で紹介しており、Windows RT導入デバイスの2機種についても、速報としてその外観をこちらの記事で紹介した。
今回公開した4機種について、東芝はそのスペックの詳細は説明会でも明らかにしていない。ここでは、Intelの基調講演で、触ることが許されず、その変形の状況について知ることができなかった“コンバーチブルタイプのUltrabook”の姿を中心に紹介し、依然として少ない各機種に関する情報を、もう一度ここでまとめてみたい。
Intelの基調講演で動かすことができなかったコンバーチブルタイプのUltrabookは、ここでも、ディスプレイ背面にあるスライド機構を非公開としている。ただ、基調講演で触らせなかったことから「構造的にデリケートで壊れやすいのではないか」という疑問に対しては、「開発途中で最終状態ではないことと、通常のクラムシェルタイプのノートPCと同じように動かないので、トラブルを避けるため」と、構造強度的な問題ではないと説明している。
ディスプレイも含めたサイズ、解像度、システム構成も非公開としているが、檜山氏は、出荷時期についてはWindows 8の登場に合わせて、価格については、Ultrabookなので1000ドル以下からと明言している。
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