ASRockのブースでは、オーバークロックを重視したサブブランドの「Z77 OC Formula」を展示していた。電源回路のヒートシンクには、冷却水の注排水口を用意して、水冷ではヒートシンクの内部を冷却水が流れるようになっている。拡張スロットは、PCI Express 3.0 x16対応2基とPCI Express 2.0 x16対応1基の構成で、マルチGPU環境では、4way SLI、または、3way CrossFireXを構築できる。また、10基のUSB 3.0と12基のUSB 2.0、6基のSerial ATA 6Gbps、4基のSerial ATA 3Gbpsが利用可能。映像出力インタフェースではHDMIを備える。
Thunderbolt対応マザーボードでは、「Z77 Extreme6/TB4」を用意する。電源回路の構成は8+4フェーズで、4基あるメモリスロットは、独自のオーバークロック技術でDDR3を最大2800MHz以上に設定できる。拡張スロットは、PCI Express 3.0 x16対応を2基備え、マルチGPU環境では、4GPUによるSLI、または、CrossFireXを構築できる。映像出力インタフェースでは、DVI-IとHDMI、DisplayPortを搭載する。そのほか、インタフェースとして用意するのは、6基のUSB 3.0に8基のUSB 2.0、2基のSerial ATA 6Gbps、eSATA、4基のSerial ATA 3Gbps、IEEE 1394、そして、2基のThunderboltだ。
ASRockのブースでも、デスクトップPC向けTrinity対応のFM2対応マザーボードを多数展示していた。しかし、そのすべてが、AMD A75やAMD A55といった既存チップセットを採用するモデルだ。「FM2A75 Pro4」では、実際にTrinityを搭載したシステムが動作しており、CPU-Zが起動していた。
OCZ Technology(以下、OCZ)のブースでは、いまや主力のSSD以外にも、自作PCユーザーには見逃せない製品を展示していた。SSDでは、OCZとMarvellが協同で開発したコントローラ「Kilimanjaro」を搭載する製品を訴求していた。ほかにも、SSDながら、3.5インチボディに容量4TバイトSSDを収納して「現在ある最大容量のHDDをそのままリプレースできる」とOCZが語る(ただし、コストは度外視)「Chrion Series」や、メモリチップにDRAMを使う「Aeon」など、コストは気にせず性能を追求するモデルを紹介していた。
その一方で、Ultrabookをはじめとする薄型ノートPCにも搭載できる“ロープロファイル”SSD「Vertex 3 Low Profile」も展示していた。この製品は、すでに日本以外では出荷しているものの、日本市場においては、「ハイエンド製品の出荷が多いため、まずは、そのラインアップを優先している」という理由で、いまだ出荷していない。また、Thunderbolt対応の外付けHDDユニット「LightFoot」も展示していた。
OCZでは、電源ユニットも扱っている。ブースでは、日本でもマザーボードのブランドで知られている「Fatal1ty」の名を掲げた「Fatal1ty 1000W PSU」とともに、静音性能を重視した「Silencer Mk III」を訴求している。展示していたのは1200ワットのモデルで、全体を白塗りにしたボディを採用するとともに、電源コネクタでは、プロ用の映像音響機器で使われているネジ固定式のコネクタを導入している。
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