ワールドワイドでコンシューマーシリーズ、特にIdeaシリーズのマーケティングを取りまとめるレイノルズ氏は、コンシューマー市場におけるLenovoのポジションが、デスクトップPC部門でHewlett-Packardを抜いて第1になったことや、ワールドワイドでPCベンダー第3位のシェアを確保したこと、そして、過去12カ月連続で業績が成長していることを紹介した。
レイノルズ氏は、Ideaシリーズの注目モデルとして、Ultrabookの「IdeaPad U300s」、液晶一体型PCでディスプレイが水平になる「IdeaCentre A720」、そして、2012 Internarional CESで公開して、今後発表する予定の「IdeaPad YOGA」を取り上げている。特に、IdeaPad YOGAは、ダブルヒンジを採用した液晶ディスプレイを底面側に360度回転することで、スレートタイプのタブレットPCとして利用できる変形機構で多くの関係者やユーザーが注目していると説明する。
レイノルズ氏は、IdeaPad YOGAの仕様についても言及している。すでに、2012 Internarional CESで明らかになっている部分もあるが、10点同時対応マルチタッチや13.3型ワイド液晶ディスプレイの搭載、第3世代Coreプロセッサー・ファミリー世代のCore i7シリーズの採用、システムメモリの容量は8Gバイト、そして、ボディの厚さが16.9ミリで重さは1.43キロであること、実売予想価格が最小構成で999ドル、8時間以上のバッテリー駆動を目指すことを紹介している。なお、Lenovoは、Windows 8の正式発表を受けて、大規模なIdeaPad YOGAのローンチイベントを行う計画だが、製品の出荷時期については、それぞれの国における市場動向に合わせて開始するとしている。
リウ氏は、担当するタブレットデバイスから注目モデルを紹介し、9型ワイド液晶ディスプレイを採用して、CPUにTegra 3(動作クロックは1.2GHz)を搭載する「IdeaTab A2109」、10型ワイド液晶ディスプレイを搭載して重さが580グラム、本体の厚さが8.7ミリで、キーボード搭載ドッキングステーションが利用できる「IdeaTab S2110」、そして、“Medfield”世代のAtom SoCを採用する「ThinkPad Tablet 2」を取り上げた。
ThinkPad Tablet 2は、すでに海外で一部の仕様とともに発表しており、日本でもその姿を(短時間ながら)公開している。リウ氏が示した資料では、10.1型ワイド液晶ディスプレイを搭載して、解像度は1366×768ドット。OSはWindows 8(採用するエディションは、クライアントのニーズに合わせて“異なる”と説明している)を導入する。本体の重さは650グラムで、本体の厚さは10ミリ以下になるという。HD対応Webカメラを本体の表側と背面側に内蔵するほか、無線LAN、3Gなどの無線接続を利用できる。また、本体には指紋センサーとNFC機能を内蔵する。バッテリー駆動時間は10時間程度(Webページ連続アクセスで)になる見込みだ。
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