真空管とトランジスタ、2つの音が楽しめるヘッドフォンアンプ──New-Tone「eDison-01」野村ケンジのぶらんにゅ〜PCオーディオ Review(2/2 ページ)

» 2012年10月23日 17時00分 公開
[ 野村ケンジ,ITmedia]
前のページへ 1|2       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

おもしろくサウンド感が変わる、真空管とトランジスタのライン出力

 では視聴しよう。視聴はヘッドフォンにSHURE「SRH1840」を、ライン出力にCarot One「ERNESTOLO」(真空管アンプ)とELAC「BS52.2」(ブックシェルフスピーカー)を接続して行った。

photo ヘッドフォン出力時はSHURE「SRH1840」で視聴
photophoto アナログRCA出力はCarot One「ERNESTOLO」(真空管アンプ)、ELAC「BS52.2」(ブックシェルフスピーカー)を使用した

 まずは真空管とトランジスタ、それぞれのライン出力の違いを。真空管出力は密度感が高く、厚みのあるヴォーカルが魅力と感じる。音色の自然さがさすが真空管といったところだ。ただ、SNがあまりよくないのか、抑揚感に欠ける感じを若干受ける。

 対してトランジスタ出力は、真空管出力で気になった抑揚感の少なさが一変し、メリハリのよいダイナミックなサウンドの傾向となった。ロックやジャズなど、キレのよさやリズミカルさが重要となる音楽ジャンルにはこちらの方が向いている。逆に、音数が少なくヴォーカルを聞かせる音源などは、真空管の方が味があると感じるかもしれない。ともあれ、1つの機器で好みを使い分けられるのがとても楽しい。

photo New-Tone「eDison-01」。実売価格は2万5000円前後だ(2012年10月現在)

 ヘッドフォン出力は、ライン出力と比べてしまうと解像度感がやや物足りないかなと感じるが、メリハリなどの抑揚表現はしっかりしており、ニュアンス表現も決して悪くはない。それほど気にすることはない範囲だ。総じて音楽を楽しく聞かせてくれる。

 さて「eDison-01」の実売価格は2万5000円前後だ。機能の多さと遊べる要素、そしてサウンドクオリティを考えると、コストパフォーマンスはかなりよいと評価できる。

 もちろん高級モデルにかなわない部分はあるのだが、USB DACと光デジタル入力、さらにヘッドフォンとパッシブスピーカー出力を両方まかなえ、音楽をしっかりと楽しませてくれる実力を持つ点は、スピーカーやヘッドフォンなどをアレコレ試したいPCオーディオファンとしてとても扱いやすく、楽しくPCオーディオ趣味に没頭できそうである。


音質評価(真空管ライン出力) New-Tone「eDison-01」
解像度感 (粗い−○−−−きめ細かい)
空間表現 (ナロー−○−−−ワイド)
帯域バランス (低域強調−−○−−フラット)
音色傾向 (迫力重視−○−−−質感重視)

試聴曲

  • Marcus Miller「Jean Pierre/FREE」
  • 小曽根真「ドゥムカ(あるべきもなく)/Road to Chopin」
  • 上原ひろみ「voice/voice」
  • 新居昭乃「きれいな感情/sora no uta」
  • santana「Whole Lotta Love/Guitar Heaven: The Greatest Guitar Classics of All Time」


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月08日 更新
  1. 10月に登場する「RTX Spark」搭載PCで見た“不可解な”設定値 次期Windowsで変わるGPUメモリの仕組み (2026年09月07日)
  2. 再来する“グラボ複数挿し”需要! 220mm径の巨大ファン搭載ケースやFractal新モデルがアキバで話題に (2026年09月07日)
  3. 値上がり後のアキバで見つける「据え置き価格」のグラフィックスカード――16GB搭載モデルは今週末が狙い目 (2026年09月05日)
  4. 「RTX Spark」搭載のWindows PCは10月に登場 LAN内のPCを束ねてローカルAI処理を分散・高速化する「NVIDIA PAIR」β版も公開 (2026年09月07日)
  5. バッテリーを外せば約639g! 最新CPU「Intel Arc G3 Extreme」搭載の8型ゲーミングPC「OneXFly APEX Air」に触ってきた (2026年09月07日)
  6. NVIDIAの「DLSS 5」がついにデビュー 対応第1弾は「NBA 2K27」 (2026年09月04日)
  7. NVIDIAがAIモデル共有サイト「Hugging Face」を約2兆137億円で買収/GoogleがAIモデル「Gemini 3.8 Flash」を発表 (2026年09月06日)
  8. ローカルLLMをNPU単体で動かせる「Lemonade Server」をRyzen AI 9 HX 470搭載の「Minisforum AI X1 Pro-470」で試してみた (2026年09月04日)
  9. エレコム、デュアルバンド接続に対応したコンパクト設計のWi-Fi 7無線LANルーター (2026年09月07日)
  10. ノートPCのバッテリー持ちを劇的に変えた新世代SoC──Intel、Qualcomm、AMDの最新動向を探る (2026年09月04日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー