レノボ・ジャパン、「ThinkPad Tablet 2」技術説明会Bluetoothキーボードも小さな基板も見ました(1/2 ページ)

» 2012年11月16日 20時25分 公開
[長浜和也,ITmedia]

基板がこんなに小さくなっていたとは!

“RT”ではない、フルのWindows 8を導入するタブレットPCの「ThinkPad Tablet 2」

 レノボ・ジャパンは、11月16日にThinkPad Tablet 2の技術説明会を開いた。ThinkPad Tablet 2は、10月26日に日本でも仕様の概要を発表したタブレットPCだ。CPUに“Clover Trail”世代のAtom Z2760(1.8GHz)を搭載するインテルアーキテクチャのスレートタイプデバイスで、ボディの厚さは約9.8ミリ、重さは約570グラム(ただし、無線LAN対応モデルで、専用のデジタイザペンを搭載しない状態。ペンを搭載した状態で重さは約590グラム)となる予定だ。

 インテルアーキテクチャを採用するThinkPad Tablet 2は、OSも32ビット版 Windows 8 Pro、もしくは、32ビット版Windows 8を導入する。CPUにARMを採用するデバイス向けにMicrosoftが用意したWindows RTではなく、PC用のWindows 8シリーズを利用できることで、軽量のスレートタイプながら、ビジネスでも使う通常のPCと同様の環境を確保できるのが、ThinkPad Tablet 2の大きな存在意義とレノボ・ジャパンは訴求している。

 液晶ディスプレイのサイズは10.1型で最大解像度は1366×768ドットになる。また、IPSパネルを採用するとともに、10点同時に対応するタッチパネルも内蔵する。ディスプレイ表面を旭硝子の強化ガラス「Dragontrail」で覆うことで、軽量化とボディの薄型化を実現しつつ傷の防御とボディの強度を確保している。

 本体にはフルサイズのUSB 2.0を備えるほか、micro SDカードスロットも用意する。無線接続ではIEEE 802.11a/b/g/n準拠の無線LANとBluetoothが利用できる。また、オプションでNFCモジュールとTPM 1.2チップを本体内に実装できるほか(標準構成ではソフトウェアでTPM2.1を実現する)、Bluetooth接続のキーボード、ドッキングステーションも用意する。

下側面にはドッキングステーションと接続する専用コネクタとMini HDMIを搭載する(写真=左)。上側面はmicro SDカードスロットと専用デジタイザペンのホルダーを用意する(写真=右)

左側面はヘッドセット端子と音量調整ボタン、画面回転ロックボタンを備え(写真=左)、右側面には、電源ボタンとカバーに覆われたUSB 2.0、そして、充電に使うmicro USBが並ぶ(写真=右)

ThinkPad Tablet 2の内部。バッテリーの下に見える長い短冊のように見えるのがシステムボードの全体だ(写真=左)。マグネシウム合金のインナーフレームでシステムボードを衝撃とねじる力から守る(写真=右)

システムボードとバッテリーの表(写真=左)と裏(写真=中央)。表の状態で下に見える四角い基板は、オプションのNFCモジュールだ。裏の状態で主要チップを収納した部分を見ることができる(写真=右)。通常は銀色の金属製カバーで覆われている

システムボードとバッテリーを初代のThinkPad Tablet(写真=左)とThinkPad Tablet 2(写真=右)で比べる。システムボードが小さくなってバッテリーは大きくなった

ThinkPad Tablet 2は多数のオプションを用意する(写真=左)。専用のデジタイザペンは初代ThinkPad Tabletで付属するペンから小型で軽量になった(写真=中央)。デザインをそろえてサイズも小型にしたアナログRGB出力アダプタもある(写真=右)。実売予想価格はどちらも4200円前後

専用のスリープケースは(写真=左)、内部に仕切りを設けてThinkPad Tablet 2本体と専用のBluetoothキーボードの両方を収納できる(写真=中央)。上下方向左右方向からの“のぞき見”を防止するプライベートフィルタ(写真=右)。スリープケースの実売予想価格は、4200円程度とみられる

専用のBluetoothキーボードは、設けた溝にThinkPad Tablet 2を載せることでクラムシェルスタイルのノートPCのように使えるようになる。Bluetoothキーボードの実売予想価格は1万2390円程度になる見込みだ

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