MOBILE GPUMARKに収録する「RIGID GEMS」「DEAD PARKING」「NATURAL BONE」のそれぞれで、BENCHMARモードのほかに「DEMO」メニューを用意する。
この画面では、ユーザーが画面をタップして、指輪やダイヤなどのオブジェクトを操作して物理演算による挙動を確かめたたり(RIGID GEMS)、表示するオブジェクトの数を増やして演算処理を重くしたときの変化を確かめたりできる(RIGID GEMSの宝石、DEAD PARKINGのモンスター)。そのほか、オブジェクトが作る影の描画(DEAD PARKINGとNATURAL BONE)とYEBIS 2で実現するグレア、レンズエフェクト、HDR、そして、被写界深度の表現を種類、有効無効を切り替えて実際の描画を比較できる。
GPU BENCHMARKで行うテスト内容は、すでに紹介した通りで、シェーダプログラムの実行速度の測定と大量のポリゴンで構成する3Dモデルの描画性能、光源計算を重くしていく描画性能、そして、YEBIS
2が提供するエフェクト処理などを個別に測定する。
シェーダプログラムのテストは単純なパターンを用いるが、大量のポリゴンで構成する3Dモデルは、3DMark 06でも登場するドラゴンにも似ている。光源計算に用いる測定ではNATURAL BONEに登場するモデルを使っている。
デバイスのハードウェア構成とサポートする機能を確認できる「DEVICE PROFILE」は、iOS版とAndroid版で表示する項目がわずかに異なる。iOS版では、CPU名称と動作クロックに続いて“DEVICE CORE”とOSのバージョンを表示するが、Android版は、DEVICE CODEとOSのバージョン、そして、画面解像度に続いて“CPU DETAIL”としてコアごとのBogoMIPSを表示、サポートする機能の後に、CPU NAMEと動作クロックを示す。
リストの順番が異なるだけで、確認できる情報はiOS版もAndroid版も共通する。プロセッサが搭載するコアの数にストレージの容量、グラフィックスコアの名称などもDEVICE POROFILEで知ることができる。ただ、デバイスメーカーが公式に示す名称と異なるケースもある。例えば、A6Xを搭載するというiPad(Retina対応モデル)のプロセッサは、「Apple A5X(Cortex-A9)」となり、A5を搭載するiPad miniでは「AppleA4(Cortex-A8)」となる。動作クロックも、iPad(Retina対応モデル)、iPad(第3世代相当モデル)、iPad miniのいずれでも「1000」だった。ちなみに、DEVICE COREは、iPad(Retina対応モデル)で「iPad3,4」、iPad(第3世代相当モデル)で「iPad 3,1」、iPad miniでは「iPad 2,5」と表記している。
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