ゲームがギュンギュン動くiPadは! どれだ!第4世代は本当に第3世代の2倍なのか?(2/2 ページ)

» 2012年11月30日 19時45分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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デモで確認するYEBISの視覚効果

 MOBILE GPUMARKに収録する「RIGID GEMS」「DEAD PARKING」「NATURAL BONE」のそれぞれで、BENCHMARモードのほかに「DEMO」メニューを用意する。

 この画面では、ユーザーが画面をタップして、指輪やダイヤなどのオブジェクトを操作して物理演算による挙動を確かめたたり(RIGID GEMS)、表示するオブジェクトの数を増やして演算処理を重くしたときの変化を確かめたりできる(RIGID GEMSの宝石、DEAD PARKINGのモンスター)。そのほか、オブジェクトが作る影の描画(DEAD PARKINGとNATURAL BONE)とYEBIS 2で実現するグレア、レンズエフェクト、HDR、そして、被写界深度の表現を種類、有効無効を切り替えて実際の描画を比較できる。

RIGID GENSでYEBISのグレア効果を確認する。無効にした状態(写真=左)から、「BLOOM」(写真=中央)、そして「STANDARD」(写真=右)

同じく、「CHAEAPLENS」(写真=左)に「CROSS」(写真=中央)、そして「SPECTRAL」(写真=右)

同じく、「HORIZONATAL」(写真=左)と「VERTICAL(写真=右)

RIGID GENSでYEBISのHDR効果を確認する。「FAINT」(写真=左)から、「MEDIUM」(写真=中央)、そして、「STRONG」(写真=右)

NATURAL BONEでYEBISの被写界深度の無効(写真=左)と有効(写真=右)で描画の違いを確認する

 GPU BENCHMARKで行うテスト内容は、すでに紹介した通りで、シェーダプログラムの実行速度の測定と大量のポリゴンで構成する3Dモデルの描画性能、光源計算を重くしていく描画性能、そして、YEBIS

2が提供するエフェクト処理などを個別に測定する。

 シェーダプログラムのテストは単純なパターンを用いるが、大量のポリゴンで構成する3Dモデルは、3DMark 06でも登場するドラゴンにも似ている。光源計算に用いる測定ではNATURAL BONEに登場するモデルを使っている。

GPU BENCHMARKの「Fill Test」(写真=左)に「High Polygon Model」(写真=中央)、そして、「Many Models」(写真=右)

同じく、「Per Vertex Lighting」(写真=左)に「Per Vertex Lighting & Specular」(写真=中央)、そして、「Per Pixel Lighting & Specular & Normalmap」(写真=右)

DEVICE INFORMATIONで、プロセッサとグラフィックスコアの情報を知る

 デバイスのハードウェア構成とサポートする機能を確認できる「DEVICE PROFILE」は、iOS版とAndroid版で表示する項目がわずかに異なる。iOS版では、CPU名称と動作クロックに続いて“DEVICE CORE”とOSのバージョンを表示するが、Android版は、DEVICE CODEとOSのバージョン、そして、画面解像度に続いて“CPU DETAIL”としてコアごとのBogoMIPSを表示、サポートする機能の後に、CPU NAMEと動作クロックを示す。

 リストの順番が異なるだけで、確認できる情報はiOS版もAndroid版も共通する。プロセッサが搭載するコアの数にストレージの容量、グラフィックスコアの名称などもDEVICE POROFILEで知ることができる。ただ、デバイスメーカーが公式に示す名称と異なるケースもある。例えば、A6Xを搭載するというiPad(Retina対応モデル)のプロセッサは、「Apple A5X(Cortex-A9)」となり、A5を搭載するiPad miniでは「AppleA4(Cortex-A8)」となる。動作クロックも、iPad(Retina対応モデル)、iPad(第3世代相当モデル)、iPad miniのいずれでも「1000」だった。ちなみに、DEVICE COREは、iPad(Retina対応モデル)で「iPad3,4」、iPad(第3世代相当モデル)で「iPad 3,1」、iPad miniでは「iPad 2,5」と表記している。

DEVICE PROFILEで、Retine対応のiPad(写真=左)と第3世代相当のiPad(写真=中央)、そして、iPad mini(写真=右のハードウェア構成を確認する

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