自作PCの明るい話題はあいかわらず多かったが、「パソコン工房秋葉原本店」や「OVERTOP I/II」、「ぷらっとホーム」の秋葉原店舗など、存在感のある老舗ショップが店をたたみ始めたのもこの時期だ。どちらも倒産ではなく、運営会社の方向転換による閉店で、周辺ショップからはお別れを惜しむコメントが多く聞かれた。
2005年は、9月にPCパーツショップ密集エリアと反対側に全国最大級の売り場面積を誇る「ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba」がオープンし、駅前再開発によるオフィス街化を懸念する声も広がっており、PCパーツショップの中でも将来を楽観する声はあまり聞かれなかった。それでも深刻度は現在よりも浅かったのも確かだ。
目の前には好調に売れるPCパーツと活気があり、遠くにはさまざまな暗雲が広がっている。そんな空気感が2004〜5年の自作街には広まっていた気がする。
後編では、2004〜5年から2013年現在までの変化を、ピンポイントで辿ってみよう。
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