UQコミュニケーションズは7月29日、2.5GHz帯BWAの新周波数追加割当を受け、合計50MHz幅(現30MHz幅+追加の20MHz幅)を用いた「WiMAX 2+」のサービスを2013年10月を開始すると発表した。
サービス開始当初は最大110Mbpsにて、既存WiMAXサービスのエリアにWiMAX 2+のエリアを重ねる方式で拡大し、既存WiMAXとWiMAX 2+の両方が利用可能な端末を提供し、両サービスのシームレスな切り替えを実現する。現WiMAXユーザーも引き続きサービスの利用は可能。
なお、キャリアアグリゲーション、256QAM変調方式、8×8 MIMOなどの高度化技術を導入することで、2017年には下り1Gbpsを超える速度に高速化する計画とする。
追加される2625〜2650MHz帯は2009年3月末にサービスを終えた「モバHO!」サービスの跡地。現在2.5GHz帯ではUQコミュニケーションズ(WiMAX)とWireless City Plannning(AXGP/Softbank 4G)がサービスを展開しており、追加割り当ての合計20MHz幅を同社(KDDI系)とWireless City Planning(ソフトバンクモバイル系)の2社が申請。20MHz幅すべてが同社に割り当てられることになった。次世代WiMAXとして開発を表明していたIEEE802.16m規格のWiMAX 2計画に代え、LTE方式の1つであるTD-LTE方式との互換性を確保する仕様とし、TD-LTEをベースに既存サービスとの互換も考慮したサービスとして展開する。
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