空港でTelenorのプリペイドSIMを購入後、空港鉄道でオスロ中央駅へと向かった。中央駅にはスーパーや衣料品店などちょっとしたショッピングモールになっているが、営業しているのは一部のお店のみ。スーパーも日曜日は休みだった。ほとんど買い物ができないとなると、ノルウェーに入るのは平日にしたほうがよいのかもしれない。
中央駅構内には通信事業者の店もいくつかあるが、やはり日曜日はお休み。ところが、改札そばにあるNetComの店は日曜日でも営業を行っていた。空港でプリペイドSIMを買いそびれた場合、日曜日に購入できるのはおそらくこの店だけだろう。なお営業時間は平日は9時から21時、土曜は9時から18時、日曜は14時から18時とのこと。その場でNetComのSIMも購入してもよかったのだが、まずはTelenorが入手できたので翌日改めて訪問することにした。ユーザー登録が必要なので、日曜よりも月曜のほうがもしかすると確実かも――と考えたのだ。
そして翌日、再度中央駅にあるNetComのお店を訪問した。店頭にはプリペイドSIMの案内があり、99クローネで250Mバイト/14日、199クローネで500Mバイト/月、299クローネで3Gバイト/月、399クローネで6Gバイト/月という4つのプランが提示されている。
テザリング利用したい人には、3Gバイトや6Gバイトのプランがありがたいところ。そこで3Gバイトのプランを購入しようとしたところ、「まずは99クローネ(250バイト/14日間)を購入するように」と店員に言われた。店頭にある説明を見ると各プランはそのままプリペイドSIMの値段にも見えるのだが、99クローネのSIMを買ったうえで、上位プランを追加契約できるとの説明だ。
他のNetComの店に行って再確認するべきだったかもしれないが、今回は店員の言うことを信じてそのまま99クローネを支払い、パスポートを提示してユーザー登録をしてもらい、プリペイドSIMを受け取った。なお即座には使えず30分ほど待ってから利用できるようになるとのこと。APNの設定は以下の通り。
さて30分くらいすればSMSが飛んできて開通を通知してくれると思ったのだが、1時間たっても2時間たってもSMSが飛んでこない。アンテナピクトを見てもアンテナは立たず、ネットワークを手動検索してNetComを選んでも電波をつかむことはできなかった。登録に時間がかかるのだろうと思いその日の日中は利用を断念。夕方に再度NetComの店に行って利用できないことを伝えると、店内の端末でチェックしてくれた上で「もうしばらく待ってほしいとのこと」。だがそれから数時間たっても利用することはできず。翌日はオスロを離れてしまうため、時間切れとなってしまい結局NetComのプリペイドSIMは開通されないままで終わってしまった。
今回はオスロ市内のTelenorの店ではプリペイドSIMを購入しなかったが、空港の携帯電話ショップで買ったSIMは即座に利用できたことから、オスロで確実にプリペイドSIMを利用したいならTelenorを選んだほうがいいかもしれない。LTEが利用できる点も便利である。
だがNetComの3Gバイトや6Gバイトプランも魅力がある。NetComでプリペイドSIMを買い、即座に利用できない場合はマメにショップに再訪して使えないことをクレームしたほうがいいかもしれない。筆者もいずれノルウェーを再訪してNetComのプリペイドSIMの購入を再チャレンジしてみようと思う。
山根康宏 :香港在住の携帯電話研究家。一企業の香港駐在員時代に海外携帯電話に興味を持ち、2003年に独立。アジアを中心とした海外の携帯電話市場の状況や海外から見た日本の携帯電話市場についてなど、海外の視点からコラムや記事を日本のメディアに執筆するほか、コンサルティング活動も行う。携帯/SIMカードコレクターとしても知られ、所有する海外端末数は1100台以上(2013年5月時点)。
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