海外プリペイドSIM導入マニュアル――「ジャカルタLTE」編:4G対応のSIMと端末が約3000円から(1/2 ページ)

» 2014年09月22日 17時21分 公開
[山根康宏,ITmedia]

BoltがTD-LTE方式のサービスを開始

 国土が広く大小1万8000もの島々で成り立つインドネシア。通信インフラの整備はなかなか進んでおらず、大手通信事業者は3Gサービスの提供にとどまっている。

 最近では首都ジャカルタを中心にスマートフォンユーザーが増加、データ回線利用が増加しており、回線速度は落ちる一方となっている。そんな中で新興の通信事業者が4Gサービスを開始した。PT Internuxが2013年12月から「Bolt」のブランドでLTE方式による通信サービスを開始したのだ。しかもプリペイドでの販売も行われているため、海外からの旅行者や出張者でも購入して利用することが可能だ。

 Boltの通信方式は中国やインドなどでも展開されているTD-LTE方式。周波数は2300MHz帯(Band 40)を利用する。TD-LTE/B40の端末は中国以外ではまだ市場にはあまり種類が出回っておらず、端末だけを単品購入することは難しい。そのためBoltは端末とプリペイドSIMをセットで販売している。2014年8月からはTD-LTE対応のデュアルSIM対応スマートフォンの販売も始めているが、BoltのSIMで利用できるのはデータ通信のみ。通話をしたい場合は片側に大手事業者の3GのプリペイドSIMを入れる必要がある。なおBoltはこの他にホームルーターやUSBモデムも販売しているが、ルーターの価格が安いことからルーター購入がベターだろう。

 またBoltのサービスエリアはジャカルタとその周辺のみで、インドネシアの他の都市ではサービスが提供されていない。インドネシア内の各都市を訪問する場合はジャカルタはBoltで、他の都市は大手事業者の3G回線で、と使い分けるのが良いだろう。Boltのサービスエリアは以下で見ることができる。

photophoto インドネシアで唯一LTEサービスを提供するBolt。現在はジャカルタおよび周辺都市がサービスエリア(写真=左)。TD-LTE対応のモバイルルーターやスマートフォンを販売。プリペイドでの購入も可能だ(写真=右)

 Boltが販売するモバイルルーターはZTE製とHuawei製の2タイプ。ZTE製の「MF90」と、Huawei製のE5372「Slim」と「Max」の3種類。SlimとMaxの違いはバッテリー容量で、前者1780mAh、後者3560mAhとなっている。そしてこれらルーターには30日間8Gバイト利用できるプリペイドSIMもセットになっているのだ。

 価格はMF90とSlimが29万9000インドネシアルピア、Maxが39万9000ルピア。日本円ではそれぞれ約2660円、約3550円となる(2014年8月の為替レート)。3000円前後でルーターと8GバイトのSIMが買えるとはかなり安い。またプリペイドSIMは1年間有効なので、再度ジャカルタを訪問する場合は料金を追加して使うこともできる。

photophoto Boltのルーターは3種類が販売されている。パッケージサイズは同じ(写真=左)。ICTモールでBolt製品を扱う店舗。オレンジのパッケージが目立つ(写真=右)

 Boltの販売店は同社のWebページに情報が出ているが、主に大型のショッピングセンターに専門店「BOLT! Zone」が入っているようだ。またPCや携帯電話を扱うICTモール内でもBolt製品を扱う店が多い。ただしBOLT! Zoneはその場でユーザー登録を行ってくれるが、ICTモールの店の中では商品を買ったらあとは自分で登録が必要なことが多い。登録に必要な情報は氏名、パスポート番号、メールアドレスなど簡単なものだが、インドネシア語のWebページのため自分で行うためにはGoogle翻訳などを併用する必要がある。購入後すぐに使いたいのなら、Boltの店舗で買ったほうが良さそうだ。

ショップで購入後、すぐに高速LTE通信が可能!

 今回訪問したのはショッピングモール「Gajah Mada Plaza」に入っているBOLT! Zone。ジャカルタ市内を専用レーンを走るバス、トランスジャカルタのSawah Besar駅すぐ横なのでアクセスも簡単だ。なおトランスジャカルタの運賃は全区間一律3500インドネシアルピア(約30円)、ホーム入口の窓口で切符を買えば乗れるので乗車は簡単だ。Gajah Mada Plazaに入るとすぐにBoltの店が見えるが、これはプロモーションを行っている臨時店舗であり、専門店であるBOLT! Zoneはその奥に位置している。

photophoto トランスジャカルタのバス停は道路中央にある。切符を買って改札口を通って乗車するので乗り方は簡単(写真=左)。Sawah Besar駅を降りれば陸橋からGajah Mada Plaza(左の建物)が見える(写真=右)
photophoto Gajah Mada Plazaに入るとBoltのプロモーション店舗もあった(写真=左)。奥にあるBOLT! Zone(写真=右)

 今回はZTEのルーターを購入してみた。ルーター購入時に必要なのは氏名、誕生日、パスポート番号、電話番号、メールアドレス。パスポートを渡して情報を店の端末に入力してもらうといいだろう。店員は英語も通じるので意思疎通は問題ない。なお電話番号はホテルの番号でよい。メールアドレスは登録後に登録情報が送られてくるので携帯メールではなく無難にGmailにしておきたい。支払いはクレジットカードの利用も可能だ。

 ユーザー登録してもらうのに10分も時間はかからない。登録完了後、パッケージに入っているプリペイドSIMをルーターにセット、電源を入れるとすぐにディスプレイにアンテナマークが表示された。これですぐにデータ通信を利用することができる。わずか数分、3000円弱でルーターと8Gバイトの利用分を入手できるとは他国に比べてもかなり割安だ。

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