世界初の27型5Kディスプレイなど4製品を一挙投入――デル発表会5万円台の4Kディスプレイも登場(2/2 ページ)

» 2014年11月27日 18時39分 公開
[ITmedia]
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シネスコサイズに近い34型ウルトラワイド曲面ディスプレイを投入

 デジタルハイエンドシリーズとしてはもう1つ、アスペクト比21:9の34型曲面ディスプレイ「3415W」も投入している。競合製品では、LGが「34UC97-S」をいち早く投入しているが、デルの3415Wは税込み10万9980円と3万円近く安い。

FPSゲームのデモ。非常に没入感が高い

 主なスペックは、解像度が3440×1440ピクセル(109ppi/60Hz)、輝度300カンデラ/平方メートル、コントラスト比200万:1(ダイナミックコントラスト)、応答速度は5ms(GtoG)など。IPS方式のパネルを採用し、上下178度/左右172度の視野角を確保するほか、色域はsRGBカバー率99%をうたう。インタフェースは、HDMI 2.0、Mini DisplayPort、DisplayPort(入力×1、出力×1)、MHL、オーディオ出力、USB 3.0×2(アップストリーム)、USB 3.0×4(ダウンストリーム)。このほか、前方5度〜後方21度のチルトとスイベル、115ミリの昇降機構を備える。

 河田氏は曲面パネルによって、画面中央から画面端に視線を移した際、フラットパネルに比べて目の焦点距離の差が小さくなるため、負担が小さいとメリットをアピール。「手前にカーブしているので違和感なく横長の画面が使えるはず」と話し、シネマスコープサイズ(2.35:1)に近い21:9のワイド画面は、映画鑑賞やトレーディング、ゲームなど様々なシーンに活用できるとした。

パノラマ写真や多くのサムネイルを1度に表示できる画面の広さが魅力。「画像編集時の作業効率がアップする」と栃谷氏

画面を内側にわん曲させることでユーザーの目の負担を軽減できるという。写真/動画編集をはじめ、映画鑑賞、ゲーム、金融、CADなど幅広い分野で利用が想定されている

衝撃的な価格の4Kディスプレイが登場

 最後はプロフェッショナルシリーズに追加された27型モデル「P2715Q」と24型モデル「P2415Q」の2製品を紹介しよう。いずれも3840×2160ピクセル表示に対応した4K対応モデルで、ともにsRGBカバー率99%の広色域を実現している。最大の特徴はそれぞれ6万9980円/5万4980円という圧倒的な価格競争力だ。

 また、価格を大幅に引き下げるだけでなく、28型の従来モデル「P2815Q」と比較して、IPSパネルによる広視野角(上下178度/左右178度)や60Hz駆動に対応するなど大幅にスペックアップが図られているのもポイントだ。インタフェースは共通で、Mini DisplayPort、DisplayPort(入力×1、出力×1)、HDMI(MHL)、USB 3.0×3、オーディオ出力など。

27型モデル「P2715Q」(写真=左)と24型モデル「P2415Q」(写真=右)。TNではなくIPSを採用し、広視野角を実現。出荷前の色補正を行い、色域はsRGBカバー率99%をうたう

 主な仕様は以下の通り。

P2715Q/P2415Qの主な仕様
製品名 P2715Q P2415Q
ディスプレイサイズ 27型 23.8型
最大解像度 3840×2160ピクセル(60Hz) 3840×2160ピクセル(60Hz)
アスペクト比 16:9 16:9
輝度 50〜350カンデラ/平方メートル 50〜300カンデラ/平方メートル
色域 sRGB 99% sRGB 99%
表示色 10億7400万色 10億7400万色
視野角 178度/178度 178度/178度
応答速度 6ms(高速モード)/9ms(通常モード) 6ms(高速モード)/8ms(通常モード)
本体サイズ(幅×奥行き×高さ) 640.74×203.8×423.86〜538.86ミリ 566.64×205×369.53〜499.53

 なお、今回発表された4製品はすべて12月12日に発売されるが、一部オンライショップや量販店で11月27日より先行予約販売を開始。12月中旬以降に出荷される予定だ。また、12月14日と15日に、JR秋葉原駅の電気街口改札内イベントスペースで実機を展示したタッチ&トライイベントも行われる。こちらは先着2000名に“暖かい特別ギフト”が配布されるとのことだ(イベント公式サイトにはフラワーソープローズとある)。

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