“220Mbps”級WiMAX 2+対応ルーター「W01」と「WX01」はどちらを選ぶ?(第1回)「CA」対「4x4MIMO」(2/2 ページ)

» 2015年05月01日 14時47分 公開
[坪山博貴ITmedia]
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「W01」「WX01」の機能と使い勝手をチェック

 W01とWX01は、カタログスペックで比較するとかなり似ている。しかし、その使い勝手は大きく異なっている。

ユーザーインタフェース

 2.4型と大きめのカラーディスプレイにタッチパネルを組み合わせたW01のユーザーインタフェースはシンプルで分かりやすく、動作も軽快だ。メニュー構成が直感的といえないものの、6個あるホーム画面のボタンで5つは任意に変更できるので、利用回数の多い項目を割り当ててしまえばいい。

W01の操作画面。トップ画面のアイコンは左右にスクロールして6つのアイコンから選べる

 WX01は1型のモノクロディスプレイだが、自己発光の有機ELなので視認性は良好だ。アイコンを使って情報を抽象化することで状態把握に必要な情報を提供している。従来モデルのNAD11と比較してディスプレイが大型化したので情報も見やすくなっている。操作は3ボタンになくなったおかげでNAD11から使いやすくなった。

1型と小さなディスプレイだが、アイコンで状態把握に必要な情報は用意している

 電源をオフにする操作で、W01は電源ボタンとタッチパネルの両方で操作をしなければならない。カバンの中などで、ほかの物が触れて電源が切れることを防ぎたいのかもしれないが、電源ボタンの長押しや2度押しでオフにできると、こまめに電源をオンオフするユーザーには便利だ。WX01は、電源ボタンを長押しすると休止状態へ移行し、さらに押し続けると電源をオフにできる。電源ボタン操作のみで完結し、誤動作防止という点では電源OFFになる時間を5秒と15秒の選択可能としている。

起動時間

 電源オフからのWAN、LAN共に利用可能となるまでの起動時間は、W01が約30秒、WX01が約60秒かかる。W01ではクイック起動を有効にしておくと約10秒まで短縮する。WX01は待機時間が最大約400時間という休止状態を電源オフに代わりに利用すると、実質的な起動時間(復帰時間)は約20秒になる。

デバイス連携

 本体の操作性を差異を吸収して余りあるのがWX01、正確にはNECプラットフォームズ製WiMAX 2+対応ルーター共通で提供するアプリ「NEC WiMAX 2+ Tool」の存在だ。AndroidとiOS端末向けに提供しており、日常利用で必要な情報確認と操作のほとんどをアプリからできてしまう。最大で約400時間待機できる休止状態への移行や、Bluetoothを使った休止状態からの動作再開もアプリを使ってワンタッチで行える。アプリを組み合わせて使えば本体の操作性が日常で気になることはほとんどないだろう。

NEC WiMAX 2+ TOOL。このアプリだけで、本体の設定から状態把握はほぼすべてカバーできる

 W01もAndroidとiOS端末向けに「Huawei Hilink」を提供している。WAN側の通信状態、データ通信量、バッテリー残量などを確認ができるようになった。au LTEの利用のオンとオフや再起動、電源オフなどの操作も行える。Bluetoothでの無線LAN停止状態からの利用再開もサポートするが、無線LAN停止状態へは事前に設定した時間にW01に対して接続がない場合の自動移行しかできない。また、評価作業を行っている2015年4月時点では、「Huawei Hilink」を終了させてもサービスが動作を続けてバッテリーを消費する場合がある。

Huawei Hilink。WAN側の通信状態、データ通信量、バッテリー残量などを確認ができるほか、W01からはHWD15でできなかったau LTEの利用のオンとオフにも対応した

 以上、下り最大220Mbps実現方法の相違と本体と専用アプリを含めた操作環境の違いを紹介した。次回は、無線LANとクレードルに関連した機能比較とバッテリー駆動時間を評価したい。

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