UQコミュニケーションズが1月15日、下り最大220Mbpsの通信に対応したモバイルWi-Fiルーター2機種を発表した。通信速度がさらに高速になったことに伴い、W01とWX01は従来の「WiMAX Speed Wi-Fi」ではなく「Speed Wi-Fi NEXT」というシリーズ名となっている。
Huawei製の「W01」は、WiMAX 2+の20MHz幅を2つ束ねたキャリアアグリゲーション(CA)によって下り最大220Mbpsを実現している。1月16日から予約を受け付け、1月30日に発売するが、キャリアアグリゲーションは3月に実施予定のソフトウェアアップデートで対応し、それまでは下り最大110Mbpsとなる。au 4G LTE(800MHz)もサポートしており、KDDIがカバーするエリアで最大75Mbpsの通信が可能だ。
通信モードは、WiMAX 2+を使える「ハイスピードモード」と、WiMAX 2+とau 4G LTEを使える「ハイスピードプラスエリアモード」の2つを用意。ハイスピードプラスエリアモードの利用にはLTEオプション料として月額1005円(税別)がかかる。WiMAXには対応していない。
2.4型のタッチパネル対応ディスプレイを搭載しており、ウィザード形式で設定を進められる「かんたん設定」も用意した。また、スマートフォンからバッテリー残量や通信残量などを確認できる専用アプリ「Huawei HiLink」も利用できる。
W01はKDDIからも発売される。
| 機種名 | W01 |
|---|---|
| メーカー | Huawei |
| 通信速度 | WiMAX 2+:下り最大220Mbps/上り最大10Mbps au 4G LTE:下り最大75Mbps/上り最大25Mbps |
| Wi-Fi | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac |
| Wi-Fi最大同時接続数 | 10台 |
| サイズ(幅×高さ×奥行き) | 120×59×10ミリ |
| 重量 | 約113グラム |
| 連続通信時間 | WiMAX 2+:約480分(CA非適用時) au 4G LTE:約440分 |
| 連続待受時間 | 初期状態:約730時間 クイックアクセスモード設定時:約36時間 |
| ディスプレイ | 約2.4型カラー液晶 |
| バッテリー容量 | 2300mAh |
| カラーバリエーション | マリン、ホワイト |
| 発売 | 2015年1月30日 |
NECプラットフォームズ製の「WX01」は、モバイル端末では世界初となる4×4MIMOの通信に対応したルーター。基地局側と端末側にそれぞれ4つのアンテナを搭載し、複数のデータを同時に送受信することで、WiMAX 2+で下り最大220Mbpsを実現している。下り最大40MbpsのWiMAX(受信能力を向上させたWiMAXハイパワー)にも対応しているが、au 4G LTEには対応しない。発売は3月上旬を予定している。
通信モードはハイスピードモードのみで、WiMAXとWiMAX 2+のうち、受信感度の高い方に接続する。初期状態は4×4MIMOだが、省電力モードに切り替えると、2×2MIMOに固定される。ほかに、Wi-Fi接続よりも省電力で通信が可能なBluetoothテザリングにも対応している。W01と同様、バッテリー残量や通信残量を確認できるアプリを利用できる。
| 機種名 | WX01 |
|---|---|
| メーカー | NECプラットフォームズ |
| 通信速度 | WiMAX 2+:下り最大220Mbps/上り最大10Mbps WiMAX:下り最大40Mbps/上り最大15.4Mbps |
| Wi-Fi | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac |
| Wi-Fi最大同時接続数 | 10台 |
| サイズ(幅×高さ×奥行き) | 109×66×9ミリ(暫定値) |
| 重量 | 約97グラム(暫定値) |
| 連続通信時間(Wi-Fi接続時) | WiMAX 2+(4×4MIMO):約390分 WiMAX 2+(2×2MIMO):約510分 WiMAX:約660分(いずれも暫定値) |
| 連続通信時間(Bluetooth接続時) | WiMAX 2+(4×4MIMO):約480分 WiMAX 2+(2×2MIMO):約612分 WiMAX:約780分(いずれも暫定値) |
| 連続待受時間 | 休止状態:約400時間/600時間(リモート:無/有) ウェイティング:約35時間(いずれも暫定値) |
| バッテリー容量 | 2500mAh |
| カラーバリエーション | ディープブルー、パールホワイト |
| 発売 | 2015年3月上旬 |
あわせて、家庭での利用を想定した固定ルーター「URoad-Home2+」(シンセイコーポレーション製)も発表。下り最大40MbpsのWiMAX(ハイパワー)に加え、下り最大110MbpsのWiMAX 2+に対応している。有線LANポートを2つ備えており、無線LANとあわせて、最大18台の機器と同時接続ができる。発売は3月末の予定。
| 機種名 | URoad-Home2+ |
|---|---|
| メーカー | シンセイコーポレーション |
| 通信速度 | WiMAX 2+:下り最大110Mbps/上り最大10Mbps WiMAX:下り最大40Mbps/上り最大15.4Mbps |
| 有線LAN | Ethernet 10/100 Base-T |
| 無線LAN | 2.4GHz帯:IEEE802.11b/g/n 5GHz帯:IEEE802.11a/n |
| Wi-Fi最大同時接続数 | 16台 |
| サイズ(幅×高さ×奥行き) | 140×170×53ミリ(アンテナを除く) |
| 重量 | 約311グラム(アンテナ込み) |
| 電源 | ACアダプター |
| 発売 | 2015年3月末 |
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