簡単なベンチマークテストも実施してみた。比較したのはiPad mini 4、iPad Air 2、iPad mini 2の3モデル。搭載CPUは順にA8、A8X、A7となっている。
Geekbench 3のCPUパフォーマンステストは、マルチコアの結果で3121。A8Xを搭載するiPad Air 2に比べると差をつけられているが、A7を搭載するiPad mini 2と比較して25%ほど良好なスコアを残した。CPU性能は確実に向上しているのが分かる。
描画性能を示す3DMarkのIce Storm Unlimitedによる結果も、Graphicsスコアで25355と、iPad mini 2との比較で28%アップ。負荷の高いゲームアプリでより快適に遊べそうだ。ただ、やはりA8Xに比べると大きく差をつけられており、iPad Air 2の性能がiPad miniのサイズになったとまでは言えない。
iPad miniシリーズのラインアップは、iPad mini 2が継続販売となり、同シリーズで初めて指紋認証センサーを搭載したiPad mini 3がそのままiPad mini 4と入れ替わりになっている。16GバイトのWi-Fi版で価格を比較すると、iPad mini 2が3万1800円なのに対して、iPad mini 4は4万2800円と、1万1000円ほど開きがある。初代iPad miniから乗り換えを検討する際、64Gバイト以上の容量が欲しければiPad mini 4以外の選択肢はないが、16Gバイトモデルでかまわないなら、1万円以上の差は悩みどころかもしれない。
液晶ディスプレイの解像度は2048×1536ピクセルと同じで、機能面の違いはTouch IDやIEEE802.11ac対応の有無、背面カメラの画素数と、使用感に決定的な差をつける部分はない。性能面でもiPad上で動画編集や3Dゲームをするのでなければ、あまり大きな違いはないかもしれない。とはいえ、よほど予算に制限がない限り、購入したあとに「やっぱりあと1万1000円出しておけば……」と後悔するくらいなら、より薄く、軽く、パフォーマンスも向上した最新のiPad mini 4を選ぶべきだろう。
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