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「VAIO S11」発表――SIMフリーLTEに最適化した11.6型モバイルノートPCPC向けの独自SIMプランも用意(3/3 ページ)

» 2015年12月09日 09時00分 公開
[前橋豪ITmedia]
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VAIO STOREでは独自プランSIMとのセット販売も

 VAIO S11は、販売代理店のソニーマーケティングがソニーストアで直販する「VAIO OWNER MADE(VOM)モデル」および「法人向けカスタマイズモデル」、店頭販売する「個人向け標準仕様モデル」、そしてVAIO S11の発表に合わせて12月9日にオープンしたVAIO直販のオンラインショップVAIO STOREで展開する「VAIO STORE取り扱いモデル」を用意している。

 直販モデルは発表同日9時に受注開始、最速納品日が12月18日だ。ただし、Windows 7+LTEの組み合わせのみ、12月17日9時に受注開始、最速納品日が12月25日となる。店頭では12月18日に発売する。個人向け標準仕様モデル以外は、購入時に仕様のカスタマイズが可能だ。

VOMモデルおよび法人向けカスタマイズモデルの仕様

 VOMモデルおよび法人向けカスタマイズモデルの「VJS1111」シリーズは、直販価格がそれぞれ11万4800円から、11万9800円からとなる。CPUはCore i3-6100U(2.3GHz)、Core i5-6200U(2.3GHz/最大2.8GHz)、Core i7-6500U(2.5GHz/最大3.1GHz)から選択でき、いずれもGPUはCPU内蔵のIntel HD Graphics 520を用いる。

 メインメモリは4Gバイト/8Gバイト(いずれも増設不可、デュアルチャンネル転送対応)、データストレージは128GBのSerial ATA 6Gbps SSD、もしくは256GB/512GBのPCI Express 3.0 x4 SSDから選択可能だ。SIMロックフリーLTEの有無、3つのボディカラー(ブラック、ホワイト、シルバー)も選べる。

 プリインストールOSは64ビット版のWindows 7 Professinal、Windows 10 Home、Windows 10 Pro、オフィススイートはOffice Premiumの各エディション(Personal、Home and Business、Professional)、Office 2013の各エディション(Personal、Home and Business、Professional)、Office非搭載の構成を用意している。

個人向け標準仕様モデルの仕様

 個人向け標準仕様モデルの実売価格は、SIMロックフリーLTE非搭載の「VJS11190111B(ブラック)」「VJS11190211W(ホワイト)」「VJS11190311S(シルバー)」が14万9800円前後、SIMロックフリーLTE搭載の「VJS11190411B(ブラック)」「VJS11190511W(ホワイト)」「VJS11190611S(シルバー)」が15万9800円前後の見込み。

 そのほかのスペックは共通化されており、Core i5-6200U(2.3GHz/最大2.8GHz)、4GBメモリ、128GBのSerial ATA 6Gbps SSD、64ビット版Windows 10 Home、Office Home and Business Premiumを搭載する。

ブラックの天面ブラックの使用時 ブラックのボディカラー
ホワイトの天面ホワイトの使用時 ホワイトのボディカラー
シルバーの天面シルバーの使用時 シルバーのボディカラー

VAIO STORE取り扱いモデルの仕様

 VAIO STORE取り扱いモデル「VJS1118」シリーズの直販価格は14万3600円から。購入時に選択できる基本スペックはVOMモデル同様だが、SIMロックフリーLTEは標準搭載となり、前述したVAIO独自SIMの1年/2年/3年プランを選択する必要がある。また、落下や水ぬれ、火災、落雷などの事故にも対応する「VAIOストア パソコン3年あんしんサポート」も自動的に付与される。VAIO STOREではVAIO独自SIMの単体販売も行う。

VAIO STORE 12月9日にオープンしたVAIO直営オンラインストアの「VAIO STORE」。VAIO独自のユーザー体験をもたらす製品およびサービスを展開する場を設けることで、ユーザーとの接点を増やし、その声を業務改善や商品企画へ反映していくのが狙いという。ソニーストアと異なり、VAIO STORE限定の製品やパッケージを販売する。第1弾製品としては、VAIO S11とVAIO独自SIMのセットパッケージ、VAIO独自SIM単体製品の販売を行う

SIMロックフリーLTE搭載モバイルPCがもっと手軽に

 VAIO S11の注目点は、LTE搭載のモバイルノートPCを求めやすい価格帯で入手できることにある。従来のLTE搭載モバイルノートPCはハイスペックモデルに限られ、これに通信キャリアのLTEデータ通信契約を加えると、2年間で30万円以上のコストがかかるのも普通だった。最近は2in1やWindowsタブレットでもSIMロックフリー対応製品が幾つか見られるが、Atomプロセッサ搭載機が多く、価格は抑えめでも性能もそれなりだ。

 これに対し、VAIO S11は第6世代Core搭載で高性能な堅牢モバイルノートPC本体にプリペイド式の独自SIMプラン(2年)を加えても、2年間で約15万円までコストを抑えることが可能だ。ボディを樹脂製にしたことは、電波の感度アップに加えて、コストダウンにも貢献している。SIMロックフリー仕様なので、他社の格安SIMと組み合わせられるのも見逃せない。

 現状でLTE搭載の高性能モバイルノートPC自体が非常に少ないこともあり、外出先で手軽にネット接続してPCを使いたいというユーザーにとって、VAIO S11の登場は朗報と言える。

VAIO S11カラバリ
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