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店舗やイベントでのデジタルサイネージを手軽に実現 「おもいでばこ」サイネージセットを試す(前編)誰でもリモコンで簡単に(3/3 ページ)

» 2016年06月24日 16時30分 公開
[山口真弘ITmedia]
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「差込みスライドショー」を使って画像の表示頻度を指定

 本製品をデジタルサイネージとして使う場合の具体的な手順を紹介しよう。まず機材の設置だが、HDMIケーブルを使って本製品とテレビを接続し、表示できる状態にしておく。セットアップはこれで完了だ。煩わしい設定は一切必要ない。言うまでもないが、HDMIでの入力に対応した機器であれば、テレビ以外にプロジェクタなども利用可能だ。

おもいでばこ まずは「おもいでばこ」本体とテレビをHDMIケーブルで接続する

 続いて表示させる画像についてだ。ひとまず先に機器の特性を把握してから画像を作成したほうが効率はいいので、最初はスマホやデジカメで撮った写真を用意し「なるほど、こんなふうに表示されるのか」と試すことをおすすめする。最終的には目的に合わせて、写真の上から製品名や価格を書き込んだり、あるいは説明文やキャッチコピーだけで構成された画像が必要だったりするので、市販のPOP作成ソフトやPowerPoint、あるいは本格的なものではPhotoshopやIllustratorで書き出したJPGファイルを使うことになる。

おもいでばこ 表示する画像を用意する。今回は飲食店をイメージしたメニュー画像を6枚用意した。解像度はディスプレイに合わせて1920×1080ピクセルに設定している

 画像が用意できたら、USBメモリ、またはメモリカードにファイルをコピーし、「おもいでばこ」前面のUSBポートもしくはカードスロットに挿入して取り込みボタンを押す。画像のコピーが終わったら、USBメモリもしくはメモリカードは抜い構わない。

おもいでばこ 画像を入れたUSBメモリを本体に挿入
おもいでばこ 取り込みボタンを押すと画像が本体にコピーされる
おもいでばこ コピー実行中。枚数が多いとやや時間がかかる場合も
おもいでばこ コピー完了。重複する画像があった場合はその旨が表示される

 続いて、再生のための設定を行う。本製品をデジタルサイネージとして使う場合、ホームスライドショー機能を利用するのがベターだ。これはあらかじめ指定しておいたアルバム内の画像を連続再生してくれる機能で、再生対象の画像を毎回選ばなくて済むことから、デジタルサイネージとしての利用にぴったりだ。

 ここでいうアルバムとは、要するにフォルダのようなものと考えればよいが、さきほどの手順で画像を取り込んだ段階では、まだどのアルバムにも保存されていないので、新規にアルバムを作って保存する必要がある。その後、設定画面のホームスライドショーで、スライドの対象としてこのアルバムを指定すれば、ひとまず画像の連続再生は行えるようになるというわけだ。

おもいでばこ ホーム画面に戻ると、さきほど取り込まれたイメージが右側に表示されている
おもいでばこ 取り込まれた画像の一覧。必要な画像をアルバムに入れるため、まずは右下の案内に従って「メニュー」を選択
おもいでばこ 左上に表示されたメニューの中から「アルバムに入れる」を選択
おもいでばこ 必要な画像にチェックを入れて「完了」を押す
おもいでばこ アルバムの名前を決めて「はい」を押す
おもいでばこ アルバムが作成され、選択した画像が追加された
おもいでばこ このあとホームスライドショーで、スライドの対象となるアルバムに指定すれば、ひとまず再生は行えるようになる

 画像によっては、他の画像よりも高い頻度で表示したいケースもあるだろう。例えばメニューの中でもおすすめのランチメニューだけは繰り返し表示したい、またイベントで製品概要をスライドショー表示する中で問い合わせ先だけは高い頻度で表示したいといった場合だ。こうした際は「差込みスライドショー機能」を使うことで、特定の画像だけを高い頻度で表示できる。

 手順は、先ほど作ったアルバムとは別に、高い頻度で再生する画像だけを集めた別のアルバムを作り、設定画面にある差込みスライドショーで、そのアルバムを指定する。これにより、例えば通常アルバムの画像が3枚表示されたあとに、この差込みスライドショーで指定したアルバムの画像が必ず1枚挟み込まれて再生が可能になる。何かと応用範囲が広い機能なので、すぐには利用しない場合でも、機能の存在だけは頭に留めておくとよいだろう。

おもいでばこ 「差込みスライドショー機能」を使うには、高い頻度で表示したい画像だけを別のアルバムに入れる
おもいでばこ 「差込みスライドショー機能」を使うには、高い頻度で表示したい画像だけを別のアルバムに入れる
おもいでばこ 「設定」の中にある「差込みスライドショー機能」を選び、差し込むアルバムの名前と、何枚ごとに1枚を表示するかを選択すれば完了だ
上記の設定で実際に再生している様子。メニュー画像3枚につき1枚のペースでイメージ画像が差し込まれている。画面を縦向きに使う設定については、次回の後編で詳しく紹介する

 以上、おもいでばこを使ってデジタルサイネージを実現するまでの手順をざっと紹介した。次回の後編では、おもいでばこをデジタルサイネージとして活用するためのTipsや、ほかのソリューションと比べた場合の違いについてさらに詳しく見ていこう。

→・使いこなすコツを伝授:店舗やイベント会場でデジタルサイネージを手軽に実現できる「おもいでばこ」で、抑えておきたい3つのポイント(後編)

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