このような形で名前の挙がってきたWindows 10のRS3だが、どのような機能を持ったOSになるのだろうか。
詳細については5月に米ワシントン州シアトルで開催される開発者向けイベント「Build 2017」で明らかになると予想されるが、その一部は現時点でも予想できる。
一つは、2016年12月に中国の深センで開催された「WinHEC Shenzhen 2016」で発表された「(フル規格の)Windows 10がQualcommのSnapdragonプラットフォーム(ARM)にやってくる」ということだ。RS3がリリースされた後に、対応する製品が市場投入されるだろう。
2017年夏にSnapdragon搭載のWindows 10マシンを市場投入するメーカーが出てくると予想する報道もあるが、実際の製品リリースはRS3が登場する見込みの9〜10月あたりで、製品自体も6月のCOMPUTEX TAIPEI 2017ではなく、9月のIFA 2017に合わせて発表されるのではないだろうか。
もう一つが新しいUIデザイン言語といわれる「Project NEON」だ。PCやモバイルだけでなく、HoloLensやそれ以外のデバイスについても適用を想定している新しいユーザーインタフェースとして期待されている。
これは、間もなく登場するRS2で一部の仕様が盛り込まれ、RS3でさらに搭載を進め、その次の大型アップデートでのブラッシュアップも視野に開発が進められているという。恐らくはRS3が当面のリリースターゲットとなっており、これを開発者に向けてBuild 2017でアピールするのがシナリオ的に妥当だ。
「HoloLens」の利用イメージ。Microsoftが開発中と言わている新しいWindowsプラットフォームに対応した新デザイン言語「Project NEON」は、こうしたAR、VR、MRといった世界でのUIを想定しているといういずれにせよ、前世代のWindows 10バージョンである「Threshold(TH1〜2)」と比較して、Redstone世代では比較的長いスパンでのブラッシュアップが計画されており、今後しばらくはその開発が続くはずだ。
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