IDCの予測によれば、2018年前半にも日本でWindows 7とWindows 10のシェアが逆転し、2020年1月のサポート終了までにWindows 7のシェアは1割程度まで減少するとみている。日本マイクロソフト自身はWindows OSの稼働シェアを発表していないが、これに近い実感をもって行動しているようだ。
現状で分析会社サイトのNetMarketShareやStatCounterなどの調査報告を見る限り、IDCが報告するような正比例推移での逆転は起こらないようにも思える。例えば、NetMarketShareのデータを見ると、グローバルで企業を中心にWindows 7の利用率はいまだ高く、2017年10月時点で46.63%のシェアがあり、Windows 10の29.26%との差は大きい。
ただし本稿の前半でも説明したように、Windows XPの時代と比較して早期にOS移行のプロモーションが展開されていることに加えて、自治体の認知度も高い水準にある。Windows 10のシェアがWindows 7をいつ上回れるかはともかく、2018年から2019年にかけては企業ユーザーを中心にかなりハイペースでWindows10への移行が発生するのではないかと考える。
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