講演の最後にキップマン氏は、Microsoftの方針として同社のMixed Realityの世界ではオープンなアプローチを模索していくといい、3つの規範を発表している。
1つは誰もが利用可能なアプリストアの仕組みを提供すること。2つ目はWebブラウジングに関してもオープンを標榜し、HoloLens 2向けにFirefox RealityのWebブラウザのプロトタイプをMozillaが提供する意向だという。3つ目は、プラットフォームそのものもオープンに運用していくとのことで、これを基にアプリケーション開発とパートナー育成促進に邁進する意向のようだ。
提供形態については、Dynamics 365 Remote Assistがバンドルされた製品が月額125ドルから用意され、単体のスタンドアロン製品としては3500ドルで用意される。初代モデルでは開発キットが3000ドル、サポート付きのEnterprise Editionが5000ドルで提供されていたが、これが3500ドルに統一される。
実質的に開発者中心だった当初の状況から、現在ではアプリケーションやソリューションが開発されて実際の導入が進んでいる訳で、Enterprise Editionを普及価格帯に寄せてくる戦略としては正しいだろう。提供地域は日本を含む10カ国で、発表当日より事前注文を受け付け中(日本向けは準備中)だが、出荷については「2019年中」としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.